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「よかったね、無事に生徒総会 終わって」

「ミナトが資料作るの上手だっ たからね、自来也先生も次も頼 むって言ってたし」

「クシナも一緒に作っただろ? 自来也先生はクシナにだって頼 むって言ってたよ?」

「わぁ、勘弁!ミナトに譲る よ」

ミナトと私が作った資料のお陰 でスムーズに生徒総会は進み今 さっき無事に終わった。ミナト が七割強作ってしまったから私 は楽ちんだったわけだけど、一 人暮らしの私がスーパーのタイ ムセールに行けなかったのは辛 かった。

「そんなこと言わないでよクシ ナ。一人であの量の資料作りは 大変だよ!」

「ふふ、」

「あの、うずまきさん……」

「君は?」

突然ミナトと私の会話に入って きた声。ミナトと私はおしゃべ りを止め振り返るとそこには女 の子が立っていた。私に用があ るであろうその女の子に返事し たのはミナト。ミナトは私より 少し前に出る。

「えっと、すぐじゃ無くていい から……また、ね。うずまきさ ん」

ぱたぱたと走り去ってしまった 女の子。

「知り合い?」

「ううん。ミナトが返事してた からミナト知り合いじゃなかっ たの?」

「んー、知らない子だったな」

「ふーん」

女の子は大人しそうな雰囲気 で、肩までの黒髪ストレートに 二重の可愛い目の小柄な子だっ た。でも、リボンの色が上級生 だった気が…

「何かあったら直ぐに俺を呼ん でね?」

「?………ん、分かった」

意味深なミナトの言葉と女の子 のリボンの色が私の頭をぐるり と廻っていた。