いつもと違う君を見る




ドォーッン


「テメーら、俺をなめてんのかぁ!?本気で来いっつてんでィ!!」


剣道場はまさに地獄と化していた。まぁ、月曜日の何時もの光景とも言えるが剣道部の副部長であるの沖田総悟が部員達を容赦無くしごいていた。


「おィ、コリャやり過ぎだろ…総悟」

「なんでィ、土方コノヤロウーなんでコノヤロウーがここにいるんでィ?……胸くそ悪ぃ」

「うぉぉい!俺、部長だから!居て当たり前なんだけど!!」

「うるせー」


あまりの沖田の言い方に切れた土方は竹刀を振り上げ沖田にかかるが部員達が必死にとめる。…そして顧問も


「そう熱くなるなトシよ。総悟の奴が元気になったんだ俺は嬉しいよ……あの子のお陰だな」

「いや、部員達次々半殺しにしてるから、近藤先生……」


そんなこんな(?)で、土方と近藤が沖田を見守っていたその時、皆が、沖田が待っていた声が聞こえた。


「やっほー!総悟、見学に来たよ!ちゃんと部活に励んでる?」

「もちろんでさァ♪」



(((副部長…いつもと人が違う )))



(いつもと違う君を見る)


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