奈良鹿乃です
「先生!赤ちゃん息してません!」
医療忍者である女性が叫ぶ。その腕の中にいる赤ん坊は赤黒くピクリとも動いていない。誰が見ても危険な状態である。
バンッバンッ
「おぎゃーおぎゃー」
すると、ようやく泣いた元気な産声。分娩室に響くその声にその場の誰もが安堵し笑顔になった。
「ヨシノ!お疲れさま!よく頑張ったな!」
「あなた、」
奈良家にこの日家族が増えた。名前を奈良鹿乃という。奈良夫妻にとっての初めての子供は血筋だろうか直ぐにその才を咲かすことになる。
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