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「あーはいはい、そこまで。自己紹介は中でやってくれや。こんなとこでやられちゃ、お前さんたちをわざわざ集めた意味がない。」



その声に後ろを振り返ると、白衣を着た先生と難しそうな顔をした蓮くん、それともう一人男の子が立っていた。
なんで蓮くんはそんな顔をしてるんだろう?
機嫌が悪い…ってのとはちょっと違うよなぁ。



「ったく、中に入らんで何をしてるんだか。貴重な昼休みをこれ以上潰したくないんだから、さっさと中入れよー。あーめんどくせー。」



明らかにやる気がない発言をする白衣の先生は、のそのそと会議室に入る。
さっきの先輩たちも、香穂ちゃんも冬海さんも、それにならって会議室へ入っていく。

私も後に続こうと蓮くんともう一人の子の方を見たとき、体が凍りついたように動かなくなってしまった。



なんで?
なんであなたがここにいるの?



「ニコル……?!」








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