03-1









出会いが突然なら別れも突然だった。



「忘れないで。僕はいつでも君の音色とともにあるよ、麻宮花梨。」



この声を最後に私はアノ子と会っていない。

あれはどういう意味だったのだろう…


私の音色…





私の音色ってどんな音だった?



思い出せない。



「君たちの音色で世界を音楽で満たしてほしいんだ!」



私たちの音色…


もうあの約束を果たせなくなってしまったから、あなたを見ることができなくなってしまったのだろうか…。
それとも…。








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