惚れ薬に浮かされて

@ピスティと惚れ薬の足し/R18です@











ジャーファルはエナを優しくベッドに倒し、まず抱きしめた。

「最近のあなたはどうしたんです。やたらと街の男の人からは花が贈られてくるそうですね」

「分からないよ」

「自覚なしですか?」

「覚えてないの」

「まったく、目が離せないお馬鹿ですね。覚えてないなんて、私をかわないでくださいよ。こう見えて本気で心配して、嫉妬してるんですから」

「ごめっ、んっ」

首筋に口付けて、舌を滑らせた。両手で上半身にまとわりつく服を頭から脱がす。下着をあげれば胸が顔を出して、エナは小さく声をあげた。

「ひゃう」

ピンクの突起を親指で弄んでから、舌で舐める。突起の全体をねっとり舐めてから細かくちろちろと舐めるのがエナには結構効くのだ。
もちろん、エナが喜ぶようにその手順で彼女を解きほぐしていく。

「ん〜〜〜っ」

「何ですか、キスが足りませんか?」

啄むようなキスから始める。エナの唇はいつも気持ちいい。
腕を首に回してきて、私をもっと求めて。
それはもう言葉にしなくても行動に移してくれる。

「んはぁ、ジャーファル。深いのがいい」

「私もですよ」

「っふ、っ」

いきなりディープ。だけどまあいい。エナが深く求めてきたのだから。エナへの興奮を隠しきれない私は、噛み付くように更に深く角度を変えていく。

「は、くるし…」

「誘っておいてなんですか。今日はしばらく離すつもりはありませんよ」

エナの甘い吐息に酔いそうになる。待ってる、早くして、そんな顔で見つめられたら。
愛撫を早めて下半身へと手を伸ばす。



秘部を何度も指で撫であげられ、びりびりくる快感に思考がついていかない。
ジャーファルは優しくて、じゃあそろそろいきますよ、なんて言うけど、私の心の準備は待ってくれない。けど、秘部は待ってましたというように濡れているのだから、本当に私のものじゃない。今、私はジャーファルのものなんだ。心も体も、全て。
沈みこまされた指で抜き挿しを繰り返される。

「…!あ、ん…や、あ、っ!」

「今日はいつもより感度がいいですね。惚れ薬のお陰ですか?」

「あ、ああんっ!」

ジャーファルには私のいいところも全部知られている。だから、そこで指を曲げられたら…



エナの感じる場所を知りつくしてる私の愛撫に翻弄され、私の発する言葉に反応して喘ぐ姿が堪らなく愛おしい。

ピスティの口車に乗せられて惚れ薬を飲んだエナは、見事に元々持つ可愛らしい容姿から街の男を虜にして周り、城中の男にも手を出されそうになったと聞く。
終いには2人の部屋で別の男を誘っていたとなると、もう怒るしかない。
エナと繋がった状態で抱きしめて、少し彼女にとって怖いであろう質問をする前に額にキスをする。怖がらせる気は全くないよ、という意思表示。

「惚れ薬を飲んだ後、惚れ薬を飲んだ記憶は残らないのですか?」

「うん、ピスティがそう言ってた。気づいたら花束を沢山もらってて、私達の部屋の前で男の人を誘ってて…」

どうやら効果は切れ、我に帰ったらしい。元のエナだ。

「なぜ、そこまでして薬を飲んだのです?」

「ジャーファルを、…」

「私を?」

「ジャーファルをもっと夢中にさせたかったから」

なんだ、そんなことか。残念だけど、私なら、

「私ならとっくに、エナに夢中ですよ。虜ですよ」

「ジャーファルっあっ、あ!」

奥を突き上げると、今日いちばんの甘い嬌声が溢れる。

「貴女は本当にかわいいですよ。めちゃくちゃにしていいですか?」

可愛い初恋の人。初めてをあげた人。
今ではもうこの関係や行為に慣れて弛んでくるちょうど今頃、こういう刺激が必要だったのかもしれない。
ピスティのやらかした悪戯でも、私たちにとっては更に惚れ込むきっかけとなる。

「あっはぁぁ、ああんっ!」

「っく、ふ、あ!」

でも、今日は締まり過ぎじゃないかな。
もっと中でエナを感じていたくても、それを許してはくれない。私を締めつけ、限界までせかせかと運んでいく。
律動するペースを上げ、苦しそうに歪められたエナの顔、唇にキスを落とす。

「そう、その目を開けて私を見て」

「はぁ…あっ、あ、」

「いきますよ」

「んっ!ああっっっ!」

くた、と落ち着いたエナの腰に回していた手を解き、今度は背中に回して抱きしめる。

「エナ、愛してる」

「私も、愛してるよ。ジャーファル」

「今日はもうやめにしましょうか」

「うん」

避妊具を捨てて、エナと同じく裸のままエナの待つベッドに再び入り、存在を確かめるように抱きしめる。



「これです、終わった後のピロートークも好きですよ」

「私はジャーファルとなら何でもいいよ」

「元に戻りましたね」

「もどりましたよ」

「あのエナにもう1度誘惑されたいです」

「ふふ、じゃあジャーファルをもっと夢中にできるような殺し文句、かんがえとくね」

「それは良いですね、もっと夢中にさせて下さい」

「待って、私も夢中にさせられたい!」

「良いですよ、じゃあ惚れ薬使いましょうか?」

「それは怖いなぁ」

「心配しないでください、惚れ薬は捨てます。ピスティもきっちり縛り上げますから」

「その爽やかさが怖いよう」

28.3.24
彼女に夢中なジャーファルさん
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