「イルミ、さん…」
「説明」
「はい…」
イルミさんから借りた服をきてソファーに腰を下ろした。
変化系の修行をしていて冗談で猫に変化できたらいいなーってそしたらなんかできちゃってでもどうやったかわからなかったので元に戻れなくて…でようやく戻れました。と、ぼそぼそと説明するとイルミさんははあ、とため息をついた。
「ばか」
「うっ…返す言葉もない…です」
「ほんとばか」
「……はい」
もうなにを言われてもしょうがない。
「ちゃんと覚えるまでは使わない」
「はい」
「もし戻れなかったらどうしたの」
「うう…そうですよね…」
戻れなかったら…一生猫のまま?…ちょっといいかもしれない。と考えてたらイルミさんのオーラがちょっと怖いものに変わった。
「なんて思ってません!」
「そう」
慌てて否定すると消えた。こ、こわい…イルミさんは絶対に怒らせちゃダメな人だと思う…!
「で、変化の修行はどう?」
「………えっと」
「…やってないの」
「いやっ、あの!その……はい」
大きな瞳で見つめられて嘘もつけない。嘘なんてついたら殺される…わたしは顔に出るって前に言われたし、何を言ってもごまかせる気がしない。
「明日の修行、俺が担当だよね」
「!」
「覚悟しておいてね」
「そっそれだけは!!」
「なに」
「………ガンバリマス」
「うん」
わたしは生きて帰ってこれるでしょうか…明日のことを考えると頭が痛くなった。イルミさんの部屋をあとにして早々にベッドへとダイブした。
「今日は…散々な目にあった…」
ますます変化系が苦手になったきがする。…でもくろとまた話ししたいしちゃんと使いこなせるようになりたいな…
そう思いながら眠りについた。
ゆあが部屋から出ていったあとイルミははあ。とため息をついた。
「……意外と」
意外としっかりと肉ついたゆあの体を思い出してなんとなくつぶやく。言ったあとで後悔した。なに俺はヒソカみたいなこと言ってるんだ。
「…ほんと変なやつ」
まさか猫に変化するとは思わなかった。なんとなく黒い毛並みがゆあに似てるな。とは思ったがほんとだったとは。
「相変わらず読めない」
考えていることが顔にでてわかりやすいのに何をしでかすかわからない。こちらとしては驚かされてばかりだ。
「…むかつく」
振り回されているようで腹が立った。明日の修行はなにをやらせようか…思いっきり辛くて苦しいやつにしよう。
「(ほんと、変なやつ)」