必殺技、と言ったら
やっぱりかっこいい名前が欲しいよね!
そのままなら声帯砲…か
でも少しはオリジナルティーを…
ギガドリルバズーカ…!
うーん、これもちがうよなー
というわけで、修行に励むべくいつものように森にやってきましたーいつもと違うことといえば…
「なに?」
「…い、いえ」
この人です!ヒソカさんのお知り合い、らしい。けどヒソカさんからなにも聞いてなかったし表情が全く変わらないのでよくわからない人。
「気にせず続けて」
「はい…」
気にせず、とは言われたがじーっと視線が刺さったままなのでなんというか…いたたまれない。とりあえずいつも修行に使っている少し開けたところにまでやってきた。
「なにするの?」
「えっと…四体行の基礎から初めて、今日は変化系の修行をしようかな…って」
「今日は?」
「あ、昨日は強化系の修行したので」
「全部やってるの?」
「全部…というか、ええと」
話しかけてくるんですか!さっき気にしないで、って言ってたのに…系統の話をベラベラとしてもいいのかどうなのか、いまいちわからなかったけどまあ、ヒソカさんの知り合いだし…大丈夫だろう、と思い話すことにした。
「特質系?みえないね」
「…ですよね」
「強化系っぽい」
「うう…」
強化系っぽい=バカ、単純というイメージができているのであまり嬉しくなかった。
「ふーん、さっきの強化だよね」
「…さっきの?」
「グラス、声…音?で割ってたよね」
「あ、あのときの…」
びっくりして叫んだときの…この驚いたときとかに無意識で念を使っちゃうの、なんとかならないかな…
「…声を、強化してます」
「やっぱり」
「まだ完成してませんけど」
「そう」
と、そこまで喋って口を閉じた。…うーん、やっぱりやりにくい。わたしは結構おしゃべりな方だからこう黙られるとどうしたらいいのか…
「声を強化するなら、強化した音を変化…いや放出で飛ばした方がいいと思うよ。」
「声を強化して…放出で放つ…ってことですか?」
「そう。理論的には可能。」
なるほど…ひとつの系統だけより他の系統も混ぜればもっと使いやすくなるのか。でも自分に使いこなせるかな…
「できるでしょうか…」
「さあ」
さあって!潔い!ばっさり!まあ他人のことなんてどうでもいいですよね…
とりあえず放出はまだ球を飛ばすのもうまくできていなかったので変化の修行はあしたにすることにして今日は放出の修行をすることにした。