■ 黒光虫殲滅戦線 2





扉を開けた後の廊下は、当然の如く阿鼻叫喚の戦場と化した。



「いやぁぁぁこないでぇぇぇ!!」


「オカン叫び声が完全に乙女だよってぎゃあぁぁぁ!!」



迫り来るGの大群、時々飛んでくる蛾、壁を伝ってくる蜘蛛。
虫嫌いどころか普通の人にとっても地獄に感じられること間違いなしだね!



「ハハ、苛烈、苛烈」


そんな状況の中、パピーは笑みすら浮かべながら蝿叩きをふるって迫り来る虫達を散らしていく。流石パピー、こんな時でも動じない。


「俺のゴキジェットが火を吹くぜ!!」


「秀吉様、私にごきかぶりを斬滅する許可を…!」


「誰だ今厨二発言したの!三成、許可出すからさっさと残滅して!」


「貴様の許可など認可しない!」


「いってる場合か!」


「………!」



ぐだぐだ言いながらも流石は武将と言うか何と言うか。見事な蝿叩き捌きで次々と虫達を駆逐していく。


武将の活用法間違ってるな、これ。



「あ、ヤベ。一匹毛利の部屋入ったぞ」


「うっそ!ちょっと就にぃ気を付け」


「焼け焦げよっ!!」



カッ!

ビカァァァァ

ジュゥゥゥ…



『………』


「…何だね今の光は」


「……扉の下の方が黒くなってるのは目の錯覚だよね?そうだよねにーに」


「残念ながら現実だ」



…フローリングって、修繕出来るのかな…





その後、何とかして虫達を倒し尽くした私達でした。

▼被害報告
破損
└廊下壁 一部

焦げ
├扉×1
├フローリング 一部
└カーペット 一部



元ゴキ部屋と戦場と化した廊下は綺麗に掃除して、ゴキ部屋にはバルサンを焚いておきました。



 


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