私の母親は人間。
私の父親は妖。
その間に生まれた半妖人間。

「………」

両親は禁忌を犯してまで私を産んだ
見た目は人間だけど妖力もある。
生まれつき髪が銀髪で目が紅い。
紅いのは禁忌を犯した印だって誰かが言ってた。
私は犯してないのに両親の罪が私に受け継がれた
そのため近所の子供達や親達には忌み嫌われる。

何もしてないのに
ただ生まれてきただけなのに

なんでなんでなんで
何もしないのに

なんでなんでなんでなんで
私を嫌うの。
母親は父親の妖怪の仲間に殺された。
父親は母親が生きてないなら生きる意味がないと言って後を追った。

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
私がいるのに置いてった。
気付いたらひとり。
私も何度も死のうとしたけど死ねない体。
なんども脈を切っても
なんども大量出血させても
なんども心臓を潰しても

父親の種族はとても特別だった
そのせいで死ねない体になった

一滴呑めば100年の寿命を
二滴呑めば1000年の寿命を
心臓を食らえば不老不死の力を

そのせいでよく襲われるようになった

「はぁ、はぁ…」

私は半妖
朝は人間で夜は妖。
半獣の姿で夜の京を駆ける。
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