あー、今日も清々しい空、白い雲、隣には私にお茶を煎れてくるている可愛い可愛い弟分の三成……あぁ、至極だわ…。
おっと、いきなり飛んじゃってスミマセンね!
片倉小十郎に成り変わっちって豊臣軍の副将的な位置に居る名取千里でっす(ハート)←
無事に小田原の役を過ぎ去り(もっちろん秀吉は助けましたとも!)、関ヶ原が起きる兆しも無く…結構のどかに過ごしております。(´ω`*)のほほーん
……ん?何か隣から視線を感じるぞ?
「何だ?俺の顔に何か付いているか?(やっべ、呆けてたから顔緩んでた!?だるだる!?三成に幻滅された!?お兄ちゃん(?)を嫌わないでぇええ!!)」
「いえ…何でもありません、兄上。」
よ、良かった…顔が緩んでた訳じゃ無いのね。
幾ら顔に傷が付いてなくて眉間に皺が寄っていないとは言え、小十郎の顔には違いないんだからちゃんとしなきゃ!
はっ!もしかして相談したい事があるとか!?
「?何でもねぇならいいが…悩み事なら言えよ?」
「はい。」
あ、今のところ無いのね。良かった良かった。悩みは無いに越した事無いし……ぁ、悩みと言うか心配事なら最近あったな…。
「あっ三成、お茶のお代わりをくれないか?」
「ああ…………ってドコから湧いて出た家康ゥッ!?」
そうそう、確かそんな名前の黄色い狸面…………って家康ぅうううううううううう!?
ななななな何で!?どっから!?幾ら呆けてたとは言え私が気配を感じないなんて!
「湧いて出たなんて……普通にこっそり侵入させてもらった!」
いや、それ普通じゃないから!!立派な不法侵入だから!!
「これもお前への揺るがぬ絆の成せる業だな。」
うっわ、家康キモい!!どんな業だよ、私の気配読みの中を掻い潜って来るお前何だよ、人間じゃねぇだろ!!流石獣だな!気配消すのは御手の物ってか?
…じゃなくて!
「徳川ァ!テメェどの面下げてここに居やがる。(また来やがったなクソ狸!!)」
「片倉殿…貴方の言葉は身に染みたよ…だが!それとこれとは別だ!」
ゾワッ!!
…………やべぇ、背中にナニかが走ったぞ今。寒い…どうしよう!ひたすら寒いYO!(壊れかけ)
あっ!三成がお腹押さえてる!?
「三成、大丈夫か?侍医でも呼ぶか?(あああ!私の三成が!私の三成がぁあああ!イエヤスゥウ!!)」
「…いえ、それには及びません。」
「お前は昔から腹が弱いもんな。ワシ特製の薬をやろうか?」
「いらん!」
「遠慮することはないさ。何なら口移しで飲ませたっていいぞ?」