対面(3/6)

「やれ、よぉ来たな」
「来るのか遅くなってごめんね」
「父上がどうしても、半兵衛達に指示を仰げと言っていてな」

待て、今この二人半兵衛達と言わなかったか…。

「半兵衛様達は元気か?」
「流石にもう、戦には出れないけど普通に生活する分には問題ないよ」
「今は、信長の所にいる」
「マァ、そのほうが安全よな」

「待て、待て待て待て」

「どうした、三成」
「半兵衛様は生きているのか!?」
「秀吉様も生きておるが?」
「何!?」

家康が殺したのではないのか!?
いやいや、生きててくださってうれしいがな!!

「あはは!ワシが、秀吉殿をそう簡単に殺すわけがないだろ!
幸村を通じて、信長公に仮死状態にする薬をもらったんだ」

「聞いてないぞ刑部ぅぅぅぅぅううううううう!!!」
「黙っていたほうが面白いかと思ってナ」

面白くない、面白くないぞ!!

「それに!信長が死んでいないなら何故、奴は天海になっている!?」
「面白いからだそうだ」
「勿論、信長がね」
「信長が、光秀に討たれたと言うのも信長が流した嘘情報だ」
「やはりな」

片倉、やはりってなんだやはりって。

「魔王が、二人を残して死ぬなんざ天地がひっくり返るくらいありえねぇ」
「そんなに!?」

どんな魔王だよ。想像つかない…。

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