「やれ、よぉ来たな」
「来るのか遅くなってごめんね」
「父上がどうしても、半兵衛達に指示を仰げと言っていてな」
待て、今この二人半兵衛達と言わなかったか…。
「半兵衛様達は元気か?」
「流石にもう、戦には出れないけど普通に生活する分には問題ないよ」
「今は、信長の所にいる」
「マァ、そのほうが安全よな」
「待て、待て待て待て」
「どうした、三成」
「半兵衛様は生きているのか!?」
「秀吉様も生きておるが?」
「何!?」
家康が殺したのではないのか!?
いやいや、生きててくださってうれしいがな!!
「あはは!ワシが、秀吉殿をそう簡単に殺すわけがないだろ!
幸村を通じて、信長公に仮死状態にする薬をもらったんだ」
「聞いてないぞ刑部ぅぅぅぅぅううううううう!!!」
「黙っていたほうが面白いかと思ってナ」
面白くない、面白くないぞ!!
「それに!信長が死んでいないなら何故、奴は天海になっている!?」
「面白いからだそうだ」
「勿論、信長がね」
「信長が、光秀に討たれたと言うのも信長が流した嘘情報だ」
「やはりな」
片倉、やはりってなんだやはりって。
「魔王が、二人を残して死ぬなんざ天地がひっくり返るくらいありえねぇ」
「そんなに!?」
どんな魔王だよ。想像つかない…。