二日後。
いきなり日付が飛んだが、気にするでない。
いつものことよ。
「刑部」
「何ぞ」
「そろそろか?」
「そろそろよ」
ソワソワ
朝から、三成はソワソワしておる。
いい加減にしやれ。
ウザイわ。
「大谷様ぁー!お客様です!」
「おぉ、来たか。通しやれ」
「わかりました!失礼します!」
「刑部!誰が来るんだ?」
「徳川…主は失せやれ。目障りよ」
「酷いなぁ。だが、こんなことじゃめげないぞ☆」
我の言葉に、語尾に星がつきそうな…いや、ついている台詞を言う徳川。
「「キモイ」」
我と三成の台詞がユニゾンした。
「だが、本当に誰が来るんだ?」
「真田だ」
「三成!?ワシへの扱いと違わないか!?」
「当たり前だ」
いつもの事であろうに。
「真田…幸村達か」
「そういえば、貴様は会ったことがあるのだったな」
「あぁ。俺や政宗様が強く慣れたのは幸村のお陰と言ってもいい」
原作より強いとは思っておったが、そういうことか。
「あの二人がいれば、政宗様があんな女にうつつ抜かすことなんてなかったのだがな…」
「それはすまなかった」
「でも、昌幸様に呼ばれたから仕方なかったんだよ」
「それはわかっている。
だが、できればこういう騒ぎになる前に政宗様に会ってほしかった…」
「そう出来ればよかったのだがな……」
「昌幸様も朔も過保護だよね」
「「「んん?」」」
我らの会話に途中で入っている者に気づき、後ろを向くと
「久しいな」
「ほんとに、久しぶりだね」
話題に上がっていた二人がおった。