両手一杯の幸福を貴方に(2/2)

あの後、初芽は何処かへ行ったみたいです。
(一緒にいればいいのに…。)
今私は、家康と三成と一緒にお茶してます。

『本当に二人は仲良いね。』
「これでも元姉妹ですから。」
『そりゃあ仲良くて当然かな。』

元姉妹が恋仲になるって凄いかも。

…え、私?
私は…彼氏いない歴=歳だから…って、何言わせてんだコラァ!
恥ずかしいだろうが!何よりも虚しくなるから!

それはどうでもいいんだけど、私は…この二人には絶対幸せになってほしい。

転生したって言っても望んでしたわけじゃない。
それにこの二人は本当は相容れない筈だったから…。
転生してから色々変わった事もあると思う。
性別も、生活環境も、家族も。

「?千歳様どうかしましたか?」
『ううん、何でもないよ。っていうか、様は付けなくて良いから。』
「恐れながら無理です!」
『えぇー…』


両手一杯の幸福を貴方に


(私はとても無力な存在だけど)
(貴方達の幸せを祈る事は出来るから…)
(両手一杯の幸福が訪れますように…)

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