05 日の昇る国
 ジリジリと、太陽が鬱陶しいぐらいに照りつける。
 そんな中でも、マニャーナ城前には長蛇の列があった。
 マニャーナ国はここ最近、軍事拡大により非常に勢力を伸ばしている国である。兵力が幾らあっても無駄にはならぬ為、常に兵士を募集している。また、それと同時に占領した国に拠点として城を新たに設置するため、そこで働く従者の募集も掛けていた。
 国家直々の場所で働くため、給料はそこらの仕事よりかなり良い。そのため、マニャーナ国には仕事を探す人々が大勢押し掛けているのだった。

 夢を求めた人々が並ぶ列。それは城門付近から市街地にまで延びている。その中では輝きに満ちた未来への希望を語り合う者達の姿もある。
「あんた、どこから来たの?」
「おれ、ガファス。あんたは?」
「おれはエルルイ。な、な、何希望?」
「そりゃ男たるもの兵士だろ! 結果を上げれば昇進。単純だし、成果が分かりやすいからな」
「おれもおれも! 最近はササとの戦争も視野に入れているらしいし、今入れば即昇進も夢じゃないよな。目指せ、騎士団長ってな」
 和気藹々と話が弾む中、突然城門の方がざわめきだした。
 しかし、この二人はそれに気付かずに話を進める。
「でもおれ、ぶっちゃけ腕に自信ないからなぁ」
「ああ、ガファスは交易の町だから、あんまりそういうのは縁がなさそうだもんな。どっちかと言うと、頭使う方じゃん」
「まあな。エルルイは牧畜中心だから、腕っ節強いだろ? あ、じゃあさ、お前が騎士団長になって、おれが参謀長になれば怖いもの無しだよな! ……て、何だこの臭い!?」
 ガファス出身の男が異変に気付いた時、周囲の人々は鼻を突く異臭に鼻を押さえて困惑した表情を浮かべていた。
 異臭に気付けば、後はひたすらその臭いはキツくなる。しかもその臭いは炎天下で嗅ぐには辛い、便臭であった。
 不幸中の幸いと言ったところか、その臭いは人糞や肉食性独特のアンモニア臭は少ない。恐らく草食動物の物であろう。だが、それにしても臭い物は臭い。
 やがて臭いと共に近付いていたざわめきが一際大きくなる。並んでいる者は、こんな悪臭をまき散らすのはどんな小汚い輩なのかと不快感八割、好奇心二割で接近する悪臭の正体を覗き見る。
 例に漏れず、その二人も列の前方を見る。と、そこには、人の波を真っ二つにして歩いてくる、リヤカーを引く者、隣で歩く者の二人の姿があった。異臭はリヤカーに堆く積まれた馬糞から放たれている。
 よくよく見てみると、リヤカーを引いているのはまだ年若いであろう少女であった。てっきり、小汚い中年が元凶だろうと思っていた二人は度肝を抜かれた。そして、少女の隣にいる青年がリヤカーに全く関与していないことに更に驚く。
「暑いし、臭いし、重いし。大変だねー、新人ちゃん。あー、えっと新人ちゃん名前何だっけ?」
「セツ……です」
「そうだった。でも面倒だから新人ちゃんって呼ぶねー」
 お前、大変そうには見えないぞ。と何人もの人が思う中で、ひょろりと長細い体型の青年は、無邪気な笑みで暢気に少女ーーセツに話しかける。セツは顔の汗を軍手で拭い、しどろもどろに返答するが、明らかに疲弊していた。
 彼らの身につけているツナギにマニャーナ国の紋章が入っているため、彼らが城の従者だと言うのは見て取れる。良い想像ばかり浮かべていた一同は、目の前の光景を見て現実に引き戻された。
「ああ、募集者の皆さん。臭くてごめんなさいねー。ちなみに僕たち、馬の世話と庭師受け持っています。従事者三人だし、仕事は城内で一番しんどいし、薄給だし、親方鬼みたいだけど、配属された暁にはどうぞお願いします。ちなみに、ウチは希望しなきゃ配属されないんでー」
 だれが希望するか。
 その言葉を聞いて皆の気持ちが一つになった。

「馬って……あの有名な馬糞職か」
 えっちらおっちらリヤカーを引く二人を見ながら、ある者がぽつりと漏らす。
「何それ?」
「ああ、何かな、従事者がすげー頑固ってか、ひねくれ者で城からハブられている職らしいぜ。何言っても効果無いから、上の御方が圧力かけて辞職させようとしているらしいけど、一向に辞めないらしい」
「何。城で虐めみたいなのあるって事?」
「いや、されてる方が非あるみたいだぜ。で、実際城の厄介者として嫌われているらしいし。しまいにゃ、馬糞って呼ばれるくらいだしな」
「あー、それで希望者しか配属しないんだ。まあ、俺らには関係ない話だろうけどさ。あ、何か小ぎれいな女中が来たぞ」
 彼らの言うとおり、リヤカーの前方、市街地の方から黒のロングスカートに白のブラウスを身につけた十人ほどの女中達がやってきた。
 彼女たちは美しい笑みを浮かべてしずしずと歩いていた。が。その表情はリヤカーの空ぐ側まで来ると僅かに歪む。
「どーも、お疲れさまですー」
「……こんな公共の場でそんな物をおおっぴらにして歩くなんて、あなた達には恥じらいと言う物がありませんの?」
 青年の挨拶に対して、先頭の女中が放った言葉は卑下の言葉であった。
「並んでいる方々のご迷惑を考えなさいよ? あなた達には他人の迷惑を考えられないのですか? そんなのだから、ただでさえ厄介者が更に疎ましくなるのよ。ねえ、皆さん、そう思わなくて?」
 すみません。と謝る青年を無視し、女中は更に続ける。
「時に貴女、別に馬鹿にする訳じゃないけど、貴女だって腐っても女でしょう? 何故こんな職を希望したのかしら? 理解に苦しむわ」
 明らかに馬鹿にしている発言を耳にし、セツは何とか薄い笑みを浮かべて「そうですね」と微妙にズレた返答をする。
 しかし、女中はそれに気付かないのか、はたまたハナからセツの返答を聞く気がないのか、更に続ける。
「だって、普通ならこんな臭くて汚れる仕事就かないもの。皆言っているわ。あなた、男に飢えているんじゃないかって。紅一点になりたいがために就いたんじゃないの? あの老人とこの方と毎晩……」
「えー、新人ちゃんが紅一点? そりゃないですよー」
 へらへらと女中の言葉を笑い飛ばし、青年はセツを指さした。
「だって新人ちゃん、もの凄く食べるし、他の部署に喧嘩売るし、がさつだし、紅一点っていうのが一番似合わない存在なんですよー。貴女も気をつけてね、あんまり意地悪すると噛まれちゃうよー」
 その言葉に、女中はぎょっとした目でセツを見、そして一つ咳払いをして、それもそうですね。と眉を潜ませた。
「じゃー、僕たち仕事の途中なんでこれで失礼します。じっとしてちゃあ、周りの方々にも失礼なんでー」
 一礼をし、青年はセツをせっつきながらリヤカーを目的地である堆肥場へと誘導する。
「ドーヨーさん、わざと遮ったでしょう」
「あー、バレてた?」
 大通りから小道に入り、人気のなくなった頃、セツは青年ーードーヨーの明らかに不自然だった行動に質問をぶつけた。結果、やはりドーヨーはクロだった。
「ドーヨーさんの手を煩わせるまでもないのに……」
「だってさー、あのままじゃ新人ちゃん食ってかかってたでしょ? そうなると後始末が大変なんだもん。益々風当たり強くなるだろうしさ」
 もっともな意見にぐうの音も出ない。
 ただでさえ、自分たちは肩身が狭いのだ。下手な騒ぎを起こせば、何かといちゃもんを付けられて追放されるのは目に見えている。
「でも、親方は……」
「ごるあぁぁあああ! 何くっちゃべってんだ!」
 もっともと思いながらも、ドーヨーの意見に反論しようとした矢先。前方から地を揺るがすような怒声が飛んでくる。
 瞬間、ここ二週間で身につけてしまった硬直の特技が発動する。
 硬直している内に先輩であるドーヨーは謝罪をしながら脱兎のごとくその場から走り出す。未だ固まるセツを置いて。
「てめえ、何休んでんだコラァ! 只でさえ時間ねぇんだ、ふざけてんのか!!!」
 手を出さずとも人を殺せるんじゃないかと思えるような怒気を、もう一度ぶつけられたセツは今度こそ硬直を解く。そして馬糞が堆く積まれたリヤカーを賢明に動かして怒声の主の元に駆け寄る。
「すみません親方、遅れました!」
「見りゃわかるわ!!」
 開口一番拳骨を食らったセツは頭を押さえてその場にうずくまる。
 拳骨を食らわせた本人である壮年の男は、呻くセツを歯牙にもかけず、とっとと作業に戻っているドーヨーに指示を掛ける。
 白髪交じりの灰色の短髪。浅黒く焼けた締まった体。そして肉食獣のような鋭い眼光。明らかに頑固そうなこの人物は、セツの上司であるダイナリという男であった。

 ココー達に着いて行くと改めて誓ったあの日、彼らはこれからの計画を説明してくれた。
 何でも、マニャーナ城にはセツがかつて使っていた武器が納められているらしい。その武器とはアルティフと差し違えた時に使っていたものらしい。
 何がどういう経緯でこの国がセツの武器を大切に保管しているのかは知らないが、過去の物。それもセツが愛用していた武器が現存しているのは記憶を取り戻すにも、これからの旅にも役立つはずだ。
 ただ、厄介なのは武器の保管場所であった。
 武器は何故か王族や重役しか立ち入ることが出来ない、非常に警備の固い部屋に安置しているらしい。当然、その場所は機密情報故、一般には公開されていない。
 その為、彼らは城の公募が大々的にされている今、従者として潜り込んで武器の保管場所を探ろうとしていた。これが、ココーの言っていた計画の真相であった。

 ーー探るったってなあ……。
 後頭部に出来たたんこぶをさすりながら心中でごちる。
 すぐさま飛んでくる罵声に飛び上がりながら、リヤカーを堆肥場の奥へと運ぶ。そしてリヤカーを傾けると、慣れた手つきで馬糞を端へ固める。
 見て分かるように、セツの配属先である通称馬糞は、非常に恐ろしい上司とハードな仕事スケジュール、そして他の部署からの風当たりが強い。
 上記二つならばまだ何とかなるだろうが、風当たりに関してはセツではどうにもならない。おまけに馬糞ーー正式名称宮廷庭師は人数が少ない。その為、セツは顔を覚えられやすく、探索等以ての外の状況であった。
 最も、顔を知られていないとしても、体中から漂う異臭のおかげで調べ物等出来る訳もないのだが。

 運良く夜までに仕事を終えることが出来たセツは、終わるや否や城内の外れへと向かう。
 たどり着いた場所は湖に面した場所にある、今は使われていない灯台であった。
 灯台から延びる長い階段を慣れた調子で降りると、そこには綺麗な水が流れる川があった。よくよく見れば、川の近くには木と廃材で造られた雨風を凌げる程度の寝床と、同じく木で作られた物干し竿のような物がある。
 そう、ここはセツの住処なのだ。
 本来、城の従事者となった者には部屋が与えられる。ただ、今のような従事者が爆発的に増えた場合は、幾ら国家とは言え準備が出来ない。
 ただ、そのような場合は宿屋を解放したり、仮設住居を作ったりといった手配をする。今回も例に漏れずそのような処置が取られたのだが、セツは自らそれを断り、こうして灯台の下に住居を構えたのであった。
 理由としては、部屋を借りたところで周囲から嫌がらせをされるということ。そして、自分の臭いで周りを不快にさせるということが上げられる。しかし、何よりセツが思うのは……、
「あー、やっぱり野外で過ごすのが一番落ち着く!」
 数ヶ月の旅の中で、すっかり野宿に慣れたセツは屋内のせせこましい部屋よりも、開放的な野外で寝泊まりする方が好きになっていたのだ。
 物干しから服とタオルを何枚か取ったセツは岸辺で服を乱暴に脱ぐと、そのまま川へと飛び込んで行水を始める。
 この灯台は打ち捨てられてから随分経っているようで、人が来ることは滅多にない。数日間の観察中も、ここに来たのは酔っぱらい一人だけであった。その為、セツは心おきなく行水をすることが出来るのだ。
「やっぱり、水をかぶると余計に臭いが酷くなるなぁ。仕方無いっちゃあ仕方ないけど、どうにかならないもんかね」
 ケミがくれた石鹸で体、ついでに服も洗いながら、水に濡れて更に悪化する悪臭に思わず愚痴が漏れる。
 セツ自身にとっては仕事内容も、あの鬼のような上司も嫌なものではない。むしろ好きな方だ。しかし、周囲の偏見の目と糞の臭いだけはいつまで経っても慣れない。
 はあ、と大きくため息を吐き、頭からもう一度水に浸かったセツは洗い終えた服を引きずりながら岸ヘ向かう。
「あっ、あの、すみません……!」
 もう一度大げさにため息を吐いていると、ややハスキーな声が慌てて謝ってきた。
 その声に我に返ったセツは瞬時に頭の中で、人に見つかる=立ち退き。という、アウトドアの達人ならではの公式を立ち上げる。そして謝られてはいるものの、圧倒的な自分の不利さに気付いてパニックになる。
 ともかく言い訳をせねばと顔を上げたセツの目に映ったのは、美しい金色の長髪に、夕日のような色の目をした途轍もない美人であった。
「これは、えーっと、その、キャンプの練習でして……」
「!? ごめんなさい、本当に、見るつもりは無かったんです……! まさか、こんなところに人がいるなんて……」
「や、別に見られても困るけど、困るものじゃなくてですね。すみません、とにかくここから出ますね」
「待ってください! 私が出ますから」
「いやいや、何で貴女が。私が出ますよ」
「お願いですから、動かないでください!」
 慌てて立ち去ろうとすると、その美人は顔を真っ赤にして動かないように頼み込んでくる。
 どうしてそこまで拒否するのか。こちらが出て行けば万事解決な筈なのに。そう考えながら、彼女の視線が嫌に首から下に向けられていることに気付いたセツは、何の気なしにその視線を辿る。
 途端、彼女の顔は秋茄子に負け無いほどに青ざめる。
 忘れていたが、水浴びをしていたセツの体は全裸。不幸中の幸いなのは、首から下げていた手ぬぐいが上手い具合に胸に被さっていることだ。
「あああああ! ごめんなさい、こんな貧相な体を見せてしまって!」
「いえいえいえいえいえ! 不用意に近付いたこちらが悪いんです」
「ちょっと目、瞑っていてください! 見苦しいもの隠すんで!」
 顔から火が出るような羞恥の心に苛まされながら、急いで川から出たセツはあばら屋の中から適当に服を出すと、すぐさま身につける。
 急ぎすぎたあまり、前後が逆だったり、裏表が違っているが、構っている暇はなかった。
「この度は大変見苦しい物を見せつけてしまい、申し訳ございません。私が出来ることならなんなりと致します」
「とんでもないです。私の方こそ、このような場所で女性が水浴びをしているなんて露とも知らず……。想像が乏しいが為に。本当に申し訳ございません」
 普通はこんなところで行水をしている人がいるなんて、想像出来ないだろう。
 ひとしきりお互いに謝り倒した二人は、ふうと一息を吐いて改めてお互いの顔を見る。
 が、美人の方は先程の光景が蘇ったのか、まるで熟した柿のように真っ赤になった顔を直ぐ反らしてしまう。
 ーーしっかしまあ、どえらいべっぴんさんだなぁ。
 すっかり平常通りに戻ったセツはもじもじしている美人をひとしきり眺めてそう思った。
 長い睫毛、透き通るような白い肌。硝子人形のような儚げな美しさに、上品な振る舞い。その姿はまるで、昔絵本で見た……、
「お姫様みたいだ……」
 ぽつりと漏らした言葉に、美人は顔を上げる。正面から見るその姿はやはり美しいもので、セツは思わずほうと感嘆のため息を吐く。
 今まで見たことのない程の端正な顔立ちだが、どこかで見たことがあるような気がしてセツは僅かに眉をひそめる。
「あの、もしかして……。貴女は港で私を助けてくれた方ではないでしょうか?」
「あ、あの時の美人さん! またしてもお見苦しいところを……!」
「あの時は本当にありがとうございました。貴女が居なければ、私は今頃……どうかされました?」
 忘れていた事柄が、ぱちりと音を立てて組み合わされる。
 しかし、それはあまり喜ばしいものではなかった。何故ならば、セツは確かに彼女を不審者から守ったのだが、その直後に目の前で嘔吐をしたからだ。
 眼前での嘔吐に加え、裸体まで晒してしまったことに、セツは顔から火が出るような羞恥の念に苛まされ、頭を抱えて唸る。
「きちんとお礼を言えなかったことが、ずっと気がかりだったんです。良かった……! またお会いすることが出来て……! 本当に、ありがとうございました」
 頭を抱えていた手を取って、彼女は心底嬉しそうに微笑む。
 邪気の全く感じられない笑顔を見ている内に、セツの羞恥の念も次第に溶けていき、やがて笑みがこぼれた。
「あの後大丈夫だった?」
「はい。私、レイールと申します。あの、差し出がましいようですが、貴女に何かお礼がしたいんです」
「あ、セツです。いいよいいよ。そんなつもりでした訳じゃないし。むしろあんな失態と今回のあれでこっちが何かしないと……」
「いいえ、させてください!」
 手を握られたまま顔を近づけられ、思わず顔が赤く染まる。
 やはり、顔を近づけられるのは苦手だと心中で呟き、恐る恐るレイールの顔を見る。
 恐ろしいまでに整った顔は真剣そのもの。それを確認したと同時にセツは断れない事を理解した。
「えーっと、レイールってこの辺に住んでいるの? じゃあさ。たまにここで話しない?」
「話、ですか?」
「うん。レイールが時間ある時でいいからさ。最近年が近い子とあまり話せてないし、色々この辺りのこと教えて欲しいなぁ……なんて。嫌だったら別の考えるよ」
 言っておきながら、無理な願いだったかと後悔する。
 何せ、自分は馬糞の臭い漂うしがない城の従者。おまけに普通の人とは違っている。それに対して、レイールは容姿端麗の、恐らく良い育ちのお嬢様だ。
 あまりに違う境遇の彼女には、これは嫌な願いかもしれない。
 けれど、そんな不安を余所にレイールはもう一度セツの手を取り、そして今にも泣き出しそうな笑みを浮かべて、「とても嬉しい」と消え入るような声で言った。

 セツとレイール。
 全く違うようで似ている、過酷な運命を背負った二人が友となった瞬間であった。 


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