甘い休日



休日に夏侯惇が珍しく買い物に出掛けたようで両腕には紙袋を抱えていた。
買い物から帰った夏侯惇は夏侯淵がいる屋敷へと帰る。
「珍しいな惇兄がそんなに買うなんて、何を買ったんだ?」
買い物から帰ってきた夏侯惇から荷物を受け取ると円卓に置いた。
「淵の為に新しい服を見つけた」
「えっ、俺の為に?嬉しい…」
夏侯惇の言葉に夏侯淵は嬉しそうに笑う。
「なんなら着てみるか」
「いいのか?」
「淵の為に買ったんだ。是非に着て見せてくれ…」
「わかったよ」
夏侯惇から受けとった夏侯淵は紙袋を掴むと奥の部屋へと入っていった。
それから暫くすると着替えが終わった夏侯淵が部屋から出てくる。
「と、惇兄…まずいよ。なんでこんなに丈が短いんだ…」
夏侯淵が身につけていたのは中国服の丈が小さめなものであった。
スリットが深く入っており、袴はついてなく脚は外気に晒されている。
夏侯淵は前だれの端を引っ張り隠そうとしている。
「似合うじゃないか…」
「似合うとかの問題じゃないと思うんだけど」
夏侯淵は恥ずかしくて仕方がない。
「せっかく買ってくれたから着たけど、俺には向いてないと思うぜ」
これは女性に着せたら似合うだろう。
でも太股辺りがすうすうするし。
それに前だれの裾を離せば下穿きが見えそうだ。
「なんでこんなものを買ったんだ?」
「なんでって、俺が楽しむ為に買ったんだ…」
夏侯惇が夏侯淵に近づく。
夏侯淵は嫌な予感がして後退りをする。
だが、背後は壁に突き当たる。
「何故、逃げる…?」
「惇兄…何でニヤニヤしながら近づいてくるんだ」
夏侯淵と夏侯惇との距離はそれ程離れてはいない。
夏侯淵は、必死に前だれを引っ張り、下穿きが見えないようにしている。
だが、夏侯惇の掌が脇に深く入ったスリット部分から侵入し太股を撫でていく。
「ひゃっ、あっ…嫌だ、惇兄…」
太股を優しく撫でられ夏侯淵は思わず前だれから手を離し、夏侯惇を引き離そうと身体を押し返す。
だが、前だれがめくられると下穿きの上から撫でられていく。
「やっ、ああ…惇兄っ、止めっ」
「やはり、お前には似合う格好だな…触れただけなのにもう硬くなってるぞ…」
「それは、惇兄が、悪い」
「俺が悪いのか?」
「こんな恥ずかしい服を買ってくるなんて思わなかったから…」
「でも着てくれたのだろう」
「せっかく買ってくれたものを着ないなんて失礼だと思ったから」
「ふっ、淵は優しいな。俺の為に着てくれたのだろ?」
夏侯惇は楽しむように何度も太股を下から上へと撫でて下穿きの上から硬さを主張しているものを撫でていく。
「ああ…やっ、あんっ」
「それにやはり淵には白い服が似合うな…」
夏侯惇は胸の先端が硬くなり服の上からでもわかった。
夏侯惇はわざと服の上から胸の頂きを舐める。
「なっ、止めっ…ああっ!」
唾液を含んだ服は濡れるとうっすらと頂きの色を映す。
もう一つの胸の頂きも同じように舐めていく。
白い服を着た夏侯淵は涙目で荒々しい呼吸を繰り返し夏侯惇を見上げる。
「惇兄…もう、止めえ…」
「全く、淫乱だな…此処をこんなに濡らして」
夏侯惇はわざと下穿きに触れると下穿きは先走りの体液で濡れていた。
「お願い…虐めないで…」
「ちゃんと言わないと駄目だろ?」
夏侯惇は夏侯淵の口からちゃんと言葉を発するまで、何度となく触れて刺激を与える。
強い刺激が欲しくて仕方がない。
「あっ、ああ…やっ」
「淵、どうしたい。ちゃんと言葉にしないとわからないぞ?」
夏侯惇はクスクスと笑い楽しんでいた。
その乱れた姿が普段とは考えられない程に色っぽい。
先走りの体液は下穿きを濡らし、太股まで伝い落ちている。
「お願い、元譲…抱いて下さい」
「よく言えたな…」
夏侯惇は夏侯淵に口づけを落とす。
「んっ…んん…んふっ」
口づけられて夏侯惇の舌に翻弄されていく。
ゆっくりと唇が離れる。
夏侯淵はトロンと蕩けた瞳で夏侯惇を見つめる。
夏侯惇は夏侯淵の下穿きを解いていくと夏侯淵の陰茎が露になる。
硬くなり震えている陰茎を掴むと夏侯惇は口に含むと舐めていく。
「ああっ、やっ…あんっ!」
待ちに待った愛撫を受けて夏侯淵は嬌声を挙げる。
夏侯惇は竿の部分を下から上と幾度となく舐めては亀頭の部分を強く吸っては舐め回す。
下につく袋にも舐めては吸っていく。
「あっ、ああ、惇兄、凄いぃ…」
「気持ち良いか淵?」
「良いよ…もっとぉ…っ」
夏侯淵は夏侯惇にねだる。
夏侯惇は唇の端を吊り上げながら細く笑う。
夏侯惇は夏侯淵の陰茎から唇を離すと陰茎の下にある蕾へと指先を伸ばす。
「ひゃ、ああ…っ!」
夏侯惇は傷つけないようにゆっくりと蕾の中へと指先を挿入した。
既に先走りの体液で濡れていた為に抵抗もなく挿入を果たすと夏侯惇は指先を動かす。
奥まで挿入すると夏侯惇は前立腺のしこりを見つけると集中的にそこだけを責めていく。
「ああ、あっ、ああー!」
夏侯淵は強烈な快感に声を挙げて必死に立って夏侯惇の頭をやんわりと掴む。
夏侯惇は夏侯淵の片足を自分の肩に乗せて更に深い挿入を果たさせる。
ぐりぐりとしこりを指の腹で押し付けて爪を立てた。
「やああーっ!」
夏侯淵はびくびくと震えた。
射精がまじかなのか陰茎はひくひくと震えている。
夏侯惇は指を蕾から引き抜く。
「あっ、何で…もう少しで、イけたのに?」
絶頂を迎えられない事が辛いのに夏侯淵は夏侯惇に問う。
「イったらきつくなるだろ…」
夏侯惇は下穿きから高ぶる陰茎を引き抜くき夏侯淵の片足を掴んだまま入口に陰茎の先端を宛てる。
「淵、しっかりと掴まってろ…」
「うん…」
夏侯惇は夏侯淵が肩に掴まると夏侯惇は一気に陰茎を挿入する。
「ああああーっ!」
太い陰茎が挿入されて夏侯淵は悲鳴を挙げる。
慣らしたとはいえやはり中はきつく夏侯惇の陰茎を締め付ける。
入れた衝撃で夏侯淵は射精してしまった。
「何だ、耐えられなかったか?」
夏侯惇はクスクスと笑い口づけを軽く落とす。
夏侯淵は絶頂の余韻に浸る。
ぐったりとしながらも夏侯惇にしがみついていなければ立ってられない刺激に耐える。
夏侯惇は夏侯淵の腰に腕を回すと抱えながら下から突き上げ始める。
「やっ、ああ、駄目っ、惇兄…ああ、んっ!」
ゆさゆさと上下に揺さぶられ夏侯淵は夏侯惇にされるがままに快楽を与えられる。
未だに絶頂の余韻から冷めぬ中で前立腺のしこりを擦られていくと夏侯淵は堪らないものがあった。
「ああ、いい、いいよっ…もっとっ!」
強烈な快楽を感じていたいのか夏侯惇の腰の動きに合わせるかのように夏侯淵の腰も揺れる。
夏侯惇は言われるままに夏侯淵の前立腺を責めていく。
「淵、もっと欲しいのか?」
「欲しいよ…」
夏侯惇は言われるまま激しく陰茎を動かす。
二人は無我夢中に行為に没頭する。
そして二人は同時に絶頂を迎える事となった。
「ああ、イくっ、やあああーっ!」
「くっ…、出るっ!」
夏侯惇が夏侯淵の中に熱を解放し注ぎ込むと夏侯淵も二度目の射精をして撒き散らした。
夏侯惇がゆっくりと夏侯淵の身体を解放して陰茎を引き抜くと栓を失った蕾からは夏侯惇が放った精液が滴り落ちる。
荒々しい呼吸を繰り返す夏侯淵は立ってられず、壁に寄り掛かりしゃがみ込んでしまう。白い服が汗で濡れて更に色香を醸し出している。
上目使いで夏侯淵は見上げてくる。
紅く染まった頬に涙目になり吐息を吐く姿に夏侯惇は堪らなかった。
「淵、大丈夫か?」
「うん…でも、服が汚れた」
「服なら洗えばまた着れる。なんなら新しいのを用意するか?」
「いい…せっかく惇兄が買ってくれたから文句は言わないよ」
夏侯淵は遠慮してしまう。
夏侯惇は夏侯淵を抱き上げると寝室へと連れていく。
「ちょっ、何をするんだよ、離せよ!」
抱き上げられて寝室に運ばれながらも夏侯淵は抵抗しようとジタバタと暴れるが夏侯惇には敵う訳もなく結局は寝室にある寝台に連れてかれて降ろされた。
「さあ、淵、二回目といこうか…」
「えっ、もう無理、や、止めっ、やああー!」
夏侯惇は夏侯淵の言葉を無視すると再び夏侯淵の身体を寝台に押し倒す。
必死の抵抗も及ばず結局は夏侯惇が手放すまで夏侯淵は抱かれていった。
夏侯惇にとっては甘い休日を過ごせたようでご機嫌な様子であった。
夏侯淵にとっては甘い休日と言うよりは辛い休日になったとか。





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