小ネタ集
典許♀

※許チョ獣化設定です。


許チョは悩んでいた。
恋人である典韋が隙あらば許チョの胸をよく揉むのだ。
牛特有の母乳が搾られて逆に痛いくらいに。

だから揉むなと典韋に言ったのだが、恋人である典韋は直ぐさま却下するぐらいに。
手をわきわきしながら、典韋は直ぐさま反論する。
「許チョの胸は揉みごたえがあるんだ。胸を揉まずにはいられん、それにこれは俺のだ!」
と許チョの胸をまた揉んでしまう。
許チョは思わず典韋を殴り飛ばす。
「典韋の馬鹿っ!揉まれる方の身を考えてよ。オイラの胸は典韋のおもちゃじゃないよ!」
許チョは叫ぶと逃げ出した。
「待ってくれ許チョっ!」
典韋が引き止めようとするがその身体を捕らえる事は出来なかった。
許チョは同じ獣化した曹仁の元に訪れる。
「曹仁…ちょっといいか?」
「どうした許チョ、何かあったのか?」
「ふええん…」
許チョは曹仁にだきついたと思ったら泣きはじめた。
突然の事に曹仁はオロオロしてしまう。
「一体何があったんだ?理由を話せ…」
「実はね、典韋が変態になったんじゃないかって思ったんだ…」
「えっ?」
「だって、オイラの胸を揉む癖があるんだ…」
許チョは曹仁に理由を話し出す。
(あ〜、成る程な。まあ許チョは牛に獣化したから仕方ないが…)
「どうしたら良いんだ?典韋は変態になっちまっただか?」
「そうだな…暫くは典韋にはおさわり厳禁にしておかないと駄目だな」
牛に獣化したが中身は女性だと言う事に典韋は忘れているのだろうか。
デリケートな身体と精神の持ち主なのを忘れているに違いない。
「なら暫くは私と一緒にいよう…一人っきりにならない方がいい。私と一緒にいるのは嫌か?」
「ううん、曹仁は頼れるから一緒にいるの好きだ…」
許チョは曹仁にだきついてほお擦りする。
安心したのか笑顔まで浮かんでいた。
「そう言ってくれると私も嬉しいぞ…」
曹仁は許チョの頭を優しく撫でた。
それから許チョは典韋を避けるかのように曹仁と一緒にいる時間が多くなった。
典韋とばったりと会った時は許チョが曹仁を連れて足早に立ち去ったりと何かと許チョは典韋を避けた。
典韋はすっかり嫌われてしまったのではないかと落ち込んでしまう。
「許チョ…少しはやり過ぎではないか?典韋があんなに落ち込む姿は初めて見たぞ」
「オイラも避けたくなかったが典韋が少しでも反省しているなら許してやるだ…」
「はあ…そうなんだ」
まあ、典韋の様子を見ていた曹仁は許チョの言葉を聞いて呆れた。
「とりあえず仲直りしてきてはどうだ?」
「うん…」
曹仁の言葉に許チョは典韋の元へと向かった。
典韋の屋敷に辿りついた許チョは扉を何度も叩いた。
「典韋、典韋…!」
「誰だ…、うるさいぞ…って、許チョ!?」
「典韋…話があるだ、今暇かな?」
許チョが典韋に話を進めようとすると典韋が突然、許チョの腕を掴み引き寄せ抱きしめた。
「許チョ…ずっと避けられていたから俺は嫌われたんじゃないかと思った…」
「典韋…ごめんね。だって典韋が会う度に胸揉んでくるからオイラ怖かったんだ…」
「すまん…怖がらせていたなんて思わなかった…」
許チョは自分の身体が牛になった為、母乳が出やすくなったのが原因だろう。
典韋がまるで変わったかのように許チョの胸に固執して、揉んでしまう。
それが許チョにとっては嫌だった。
好きなのに何故か一方的な行動が許チョに恐怖心を与えてしまったのだ。
「典韋…もう、乱暴に扱わない?」
「ああ…」
「以前のように優しく触れてくれる?」
「ああ…優しくする。許チョを悲しませないと誓う」
「もう、自分勝手な行動はしないよね?」
「しない、許チョに一言言ってから行動する…」
「なら、許してあげるだ…典韋、ちょっと屈んでくれる?」
許チョはそう言うと典韋は言われた通りに屈んだ。
ちょうど、二人の視線が近くなると許チョは典韋の頬にキスをする。
それは触れるだけのキスだったが、典韋はそれだけでも嬉しい。
何せ、久しぶりの恋人からのキスなのだ。
嫌な訳がない。
むしろもっと触れて欲しいぐらいだ。
「典韋、大好きだよ…」
「俺も許チョを愛してる…」
典韋は許チョの頬に手を添えるとゆっくりと唇を落としキスをする。
「ん…っ」
触れるだけでは飽き足らない。
更に深く口づけて許チョの熱と感触を確かめていく。
典韋がゆっくりと唇を離すと許チョは典韋の腕の中でぐったりしていた。
「大丈夫か許チョ…?」
「んっ…平気だ。典韋…今日は典韋の屋敷に泊まってもいいか?」
「ああ…遠慮するな。許チョならいつでも泊まっていいし歓迎する…」
「ありがとう典韋…」
典韋はそう言うと許チョを抱き上げ屋敷の中へと入っていった。
その後の二人は寄りを戻し二人っきりの時間を過ごしたのであった。





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24th.Jul.2011


 
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