羽飛
戦いの後は興奮が冷め止まぬ。
砦の奥まった場所で縺れ合う者がいた。
「んあ…雲長」
「翼徳、愛している」
関羽は張飛の腰を掴んで律動を早める。
いつも戦いの後は関羽と身体を重ねていた。
互いの体温を感じる事が唯一の救いであった。
「雲長、もう離れないで…」
張飛は関羽の首に腕を回して引き寄せる。
「翼徳…」
口付けをして愛撫を強くする。
関羽は律動を早めていく。
「ああ…イク」
張飛は限界を訴える。
「一緒にイこうな」
「うん…」
そして二人は快感の絶頂を迎えた。
快楽の波が通りすぎるのを待った。
「雲長、もう行くのか?」
快楽の波からまだ立ち直れない張飛は身支度を済ませる関羽に問い掛ける。
「ああ、これから任務があるからな…」
「そうか、気をつけてくれ。次はいつ会えるんだ?」
「暫くは仕事三昧だと思うが、暇になったら会いにいく」
「わかった…」
張飛は関羽に抱き付いた。
「愛している雲長…」
「拙者もだよ翼徳」
別れ際に口付けをして約束を交わす。
本当は別れたくは無いのに。
自由に会えないのは寂しいけど仕方ない。
「ずっと待っているから」
「ああ…」
関羽は名残惜しそうな表情を浮かべる。
今度会ったら沢山の愛の言葉を囁こう。
そして二人での時間を大切にしたい。
関羽は張飛に想いを馳せ、任務の地へと向かった。
終
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6th.Jun.2011
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