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僕の名前は篝小太郎。何を隠そう腐男子である。
僕が腐男子になったのは三年前。腐ってから死にもの狂いで男子校を探したどり着いた場所がここだったのだが…
正解だったぁ!生きてて良かったぁ!
この男子校に入学して僕はすぐに新聞部に入部した。只でさえホモホモしてんのに何でもない奴がジロジロ見んのは嫌だから新聞部という名目で近付きBLウォッチングをしている。
あ、ついでに僕はノーマルだ。おっぱい大好きです!
入学してから3ヶ月、まさか来るとは思わなかった転校生がやってきた。
いや、それを聞いた日には感動のあまり泣いたね。夜、月に向かってありがとうございますってたくさん呟いたよ。同室者の目が痛かったけど。
だけど、転校生が来たとたん僕は崩れた。
いやでもまさか本当にいるとはね、思わないよね。
「俺たち友達だろ!!」
「親衛隊なんて最悪だ!!」
ア・ン・チ!!!
小説だけだと思ってたよ。でも本当に生徒会やイケメンをホイホイしちゃうんだから僕が転入しようか考えたね。いやだって学園の終わりが目に見えたからさ。
その日の夜は月に向かって嘆いた。こんなのちがう。望んでないってね。その時の同室者の目も冷たかったな。
そんな時にアレが起きた。
モドル