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はーい、こんにちわ皆さん。俺は誰が見ても認める平凡君こと宮下透と申します。平凡故に騒がず目立たず過ごして来たのにさ、二ヶ月前に転入してきた斉藤皐月って奴のせいでもう大変ったらっもう!

俺が通う学園は色々特色があって…説明しなくても分かるでしょ。

まあ、それで親衛隊とかがいて目を付けられない程地味に過ごして来たのに斉藤のせいでパアだよ!!


「おい透!聞いてんのか!?」

「う、うん聞いてるよ」


なんて、チキンな俺は言えないんだけどね!ちくしょー!!


「透は俺が怜人が好きなの知ってるだろ?」

「うん、まあ…」


斉藤君、君が何度俺にその話しをしたと思ってるんだい?寧ろ耳にタコが出来ちゃうよ。

あ、怜人って会長の事ね。


…で、聞くたびにいつも君は言ってるよねー


「俺が好きなんだから怜人も俺の事が好きに決まってる!!」

「ぇと、そうだね…」


…うん。別に有り得ないとは言わないよ?でも、自分がそうだからって考えは改めた方がいいよ。


「昨日生徒会室に行っただろ!?」

「…うん」


あと、クラスでしかも大きな声でそんな事を言うのは止めて欲しい。周りの視線いたいから。親衛隊睨んでるから!

…うん。実は昨日ってか毎日!斉藤に連れられて生徒会室に出入りしているんだけど、


「そん時さ!怜人が俺の事ちらちら見てくるんだぜ!!照れずに一緒にお茶すればいいのになぁ…」


迷惑極まりないと俺は思うんだ。生徒会の役員は仕事で忙しいのに出入りすんなっての。

もし、斉藤の勘違いだったら、そのちらちらとやらは「早く出てけ」を表してたかもよ?


「透もそう思うだろ!?」

「…そうだね」


…だから、チキンだから言えないの!もっと精神的に強かったら生徒会室に行く事も止めれたかもしれないのに…


「あ!そろそろ生徒会室に行こうぜ!!」

「あ、うん」


く…っ無念

てか痛い痛い痛い。

俺意外と骨折しやすいんだから腕をそんなに絞めないで!(今までの骨折回数8回)

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  モドル

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