プロローグ
キーンコーン
カーンコーン
チャイムが鳴り響き、授業の終わりを告げる。
「(やっと終わった…)」
その中で、一人の少女はチャイムが鳴り終わると同時に立ち上がり、教科書や課題を鞄の中に詰め込んでいた。
「(今日も平和な一日だったな…)」
平々凡々を好む少女、里緒は一日を振り返って頭の中で呟く。
「(それはそれでいいけど、新しい何かが始まったりなんてしないかなぁ)」
里緒はそう思いながら、ローファーに履き変え、学校を出た。
「(…なんて、早々あったら溜まったもんじゃないね)」
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