うぬぼれ注意!自分番付 

「はい、やって参りましたこのコーナー。今回番付されるのはお馴染み、四つ葉荘の皆さんです!!」


「イエーイ!!」※何名かは強制


「司会進行は私、なずなと。」


「あ、えーと…沙耶です。」


「そして、今日番付をしてくださるゲストはこの方!!どうぞー。」



「…よろしくお願いしま…す…!?」



「椿アキオさんです!!」


「え!?課題の打ち合わせじゃないの?…っていうかこのセット…もしかして…。」


「さすがアキちゃん!!飲み込みが早い。」


「そりゃ分かるわよ。ロ○ハーは毎週欠かさず見てるもの。で、私は別室に行けばいいのよね?」


「そう!四つ葉荘メンバーを付き合いたい順に番付してね。勿論ガチで。」


「分かったわ。」


「おい!待てよ!!」


「はい?清田さん何か…。」



「何かじゃねぇよ!!何で俺らが番付されなきゃいけないんだよ!!しかもオカマ野郎に!!」


「…確かに、このコーナーは本来、ゲストが並んでいる異性を付き合いたい順に番付するか、芸人を尊敬する順に番付するはず。」


「まぁ、まぁ、いいじゃないのちーちゃん。アキオ君ならある意味公平な視点で判断できるから、信頼度は大きいんじゃない!?」


「裕介さん、それって…彼がオネェって事ですか!?」


「あっ!翔ちゃん…それは言っちゃ…」



「え?…!!」
※アキオに睨み付けられて竦み上がる翔吉


「こら、翔吉。アキオ君に謝れ。しかし、今やオネェキャラ無しには番組が成立しない程、その地位を確立しているんだ。バラエティー番組だけじゃなく、情報番組やコメンテーターにまで起用されるケースも…」


「はいはい、和さんも!マスコミ絡みの話になるとアツくなっちゃうんだから…。」


「沙耶が選べばいいのに…」


「えっ!?私!?」


「おいおい、文ちゃん。それ言っちゃダメだろ。」


「そうだな…キミが選ぶなら色々ハッキリしていいかもな。」


「こーら!!ちーちゃんも便乗しないの!!」


「はーい!皆さん!!ごちゃごちゃ言ってないで始めますよ!!じゃあ、アキちゃんは別室へどうぞ。皆さんは自分の順位を予想して並んでくださーい。」




[数分後]




「はい、それでは四つ葉荘の皆さんがそれぞれ予想した自分の順位を見ていきましょう!!」




「まずはメンバー最年長、管理人の宝来さんは…あら?6位ですか!?」


「和さんが6位はないでしょー。」


「いや。俺は皆より年上だし、アキオ君の好みじゃないだろ。」


「そうかなぁ。年上の包容力とか経済力とかって女子的には魅力なんじゃないの?」


「つーか、アイツ女子じゃねぇだろ。」


「経済力か…それなら千尋や文太や創一は金持ちのお坊っちゃんだからな…。やっぱり俺は6位で。」


「和さんが卑屈キャラになってるよ…。」


「はい!じゃあ、宝来さんは歳いってる割には包容力も経済力も期待出来ないって事で6位ですね。」


「なずな!!言い方が酷いよ…。」


「次はそんな宝来さんの従兄弟の清田さんですね。清田さんは…おっ!2位ですか!?」


「んだよ。わりーかよ!?」


「悪態ついてる割には好かれてると!?」


「うるせぇな。意外と気に入られるんだよ。その手のヤツらには。」


「あぁ!!確かに創ちゃんはオネェ系にモテるかも。無駄に鍛え上げられた腹筋とか触られてたしね。」


「清田さん…そういう趣味だったんですか…?」


「ばっ!!ちげーよ!!桜庭さんに無理やり連れてかれたおかまバーの事だろ!!」


「はい、はい。清田さんはそういう趣味だから2位ですね。じゃあ、次。」


「おいコラ!!無視してんじゃねーよ!!」


「あ…ねぇ、なずな。栗巻さん寝ちゃってない!?」


「あら!?ほんとだ。3位の所で寝てる。」


「オープニングの立ち位置がたまたま3位の所だったんだよ。」


「暇になって寝ちゃったって事!?」


「うん…多分。」


「仕方ない。動かしようも無いから栗巻さんは3位ね。じゃあ次は…桜庭さん。」


「待ってました!!」


「裕ちゃん楽しそう…」


「ったく、こんなくだらねぇ事がよく楽しめるよな…。」


「ん?何か言った?創ちゃん。」


「あら!?桜庭さんも清田さんと同じ2位予想ですか!?」


「そ。2位だね。」


「やけに自信満々ですけど…。理由聞きましょうか。」


「付き合いたいランキングでしょ?それなら1位は和さんだと思うんだよね。」


「裕介…年寄りに気を遣わなくていいんだぞ。その気遣いが逆に切ない…。」


「げ…和さん泣き出したよ…。」


「桜庭さん、気にせず続けてください。」


「あ、あぁ。だって、このメンバーの中なら一番普通だろ?しかも家事はプロ並みだし。」


「おいおい、それじゃあ和兄以外は普通じゃないって事かよ!?」


「そうだけど?まさか創ちゃん、自分は普通だって言いたいわけ!?」


「ふっ…」



「千尋さん、鼻で笑わないで下さいよ!!」


「だってさ、創ちゃんは有名建築家の孫で親は政治家、ちーちゃんちは大病院だし、文ちゃんも父親は一流企業の社長だろ?なかなか揃わないぜ、このラインナップ。」


「まぁ、一般の女子からするとちょっと敷居が高い感じがするよね。」


「そこからすると、一般家庭の和さんか、洋食屋の息子なオレが上位になるってのは納得だろ?」


「あの…」


「何?沙耶。何か反論!?」


「反論でもないんだけど、今回のお題はお付き合いしたい順だから…。結婚ってなると家柄が気になるけど、お付き合いならお金持ちも人気なんじゃないかなって。」


「確かに…。一般女性からこんな意見出てますけど、その辺はどう考えますか、桜庭さん?」


「そうか。でも、家柄抜きにしても、人間性的にオレと和さんは上位だね。」










    
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