Trick or Treat A 

Trick or Treat
On whom is a trick played?





【Yusuke×Halloween】



「裕ちゃん!Trick or Treat!」



「おわっ!沙耶!?…って、その格好!!」



「へへっ…どう?似合うかな…?」



「似合う!すっげー似合うよ!」



「そっか、良かった…。せっかく裕ちゃんが選んでくれたから早速着てみたんだけど、ちょっとスカートが短か過ぎるかな…」



「いーや、調度いい!!ブーツからのぞくニーハイの長さを加味すれば、その丈がベストバランス!!」



「ベスト……あ、でも、最近夜は寒くなってきたし、パーティーの時はタイツにしようかなって…」



「えぇっ!?ダメダメ!!そこは寒くてもニーハイにしてもらわないと!!や、寒いって言ってもパーティー自体は室内だから大丈夫だよ!!」



「あの…何でそこまでニーハイにこだわるの?」



「チッチッチ…。ニーハイにこだわっているわけではないのだよ。オレがこだわっているのは、ズバリ…ミニスカとブーツが作り出す絶対領域!!コレですよ。」



「や…そんなドヤ顔されても…」



「ミニスカートにブーツを合わせたスタイルの時に現れる膝上10センチは正に絶対領域!!そしてそれはナマ足だからこそ価値がある!!」



「はぁ…」



「それに、寒いからといって足を隠すのはどうかな。」



「え?寒いからタイツを履くのは当たり前なんじゃ…」



「いーや!沙耶はキョンキョンのあの名言を知らない!?」



「えーっと…小泉今日子さんの事だよね?」



「『オシャレは我慢!』多少寒くても肌見せし、多少痛くてもハイヒールを選ぶ…さすがキョンキョン!」



「あの…それホントに小泉さんが言ったのかな?っていうか、タイツはオシャレじゃないっていう所がそもそも納得いかないんだけど…」



「あ!そうだ!沙耶の衣装を一緒に選んだちーちゃんならこの絶対領域を解ってくれるはずだ!!沙耶、行くよ!!」



「わぁっ!ちょ…裕ちゃん!?」

「ちーちゃーん!!いるー!?」



「わわっ…そんなに引っ張らないでぇぇぇ………」







裕ちゃんに『Trick or Treat』と言うと、【絶対領域について熱く語られる】











【Chihiro×Halloween】




「菊原さーん…いらっしゃいますか?」



「…あぁ、キミか。何か用?」



「すみません。練習中でしたよね?」



「いや、ちょうど切り上げる所だったから構わない。何か用?」



「用ってわけでは無いんですけど……Trick or Treat!…なーんて…」



「そうか、ハロウィンパーティーは今夜だったか…で、その格好というわけ?」



「えっと…似合いません…よね?」



「なんで?キミみたいな魔女にならイタズラをされてもいいかな…と思ってる所なんだけど。」



「えっ!?も、もう…そうやってからかうんですから!!」



「ふっ…いや、本当に。今俺はキミに渡すお菓子を持っていない。」



「お菓子…ですか?」



「さっき『Trick or Treat』って言っただろ?」



「あ…でも、それは別にそういう意味じゃないっていうか…」



「…ふぅん…じゃ、どういう意味?」



「えぇっと…って…何でドアに鍵を…」



「お菓子をあげないとイタズラされるんだろ?でも、キミはそういう意味じゃないと言った…。それなら俺が代わりにイタズラをしてあげるよ。」



「えっ!?な、なんでそうなるんですか!?」



「…さて、これで邪魔は入らない。どんなイタズラをして欲しい?」



(きゃー!菊原さんが近いっ!!)



「じょ、冗談はやめてくださいよ!ほら、えーっと、ピ…ピアノ!私ちょっとピアノに寄りかかっちゃってるんです!菊原さんの大切なピアノが…」



「…ピアノか。それも悪くない…」



「え?…きゃぁっ!?」



「俺のピアノは今調律に出してるんだ。これは実家に昔からあるピアノ。キミ一人くらい乗った所でどうにもならないさ。さて…この魔女は俺が弾いたらどんな音を奏でてくれるのかな…?」



「ちょ…えっ!?…やっ……やぁ……んっ!!………」





菊原さんに『Trick or Treat』と言うと、【逆にイタズラされる】










【Soichi×Halloween】



「清田さん!Trick or Treat!」



「おわっ!何だよ急に…って…おまっ…その格好は…」



(ちょ…ヤッベ…超可愛い…)



「へへっ…どうですか?」



「どうって…そりゃ、悪くはねぇけど…」



(悪くないどころじゃねぇよ!!超似合ってんだけど。)



「ハロウィンパーティーの衣装なんですけど、ちょっとスカートが短いかなって…」



「や、俺はむしろそのくらいの丈も好きだけど…」



「え?何ですか?」



「なっ何でもねぇよ!つーか、ハロウィンなのになんでメイドのコスプレなんだよ。魔法使いとかドラキュラとかそんなような仮装するんじゃなかったか?」



「本当は魔女の衣装に決めてあったんですけど、私の前にレンタルしたお客さんがパーティーの余興で衣装を破いてしまったらしくて、急遽別の衣装に変更したんです。」



「ふーん。で、ハロウィンとは関係ねえ衣装でもパーティーには参加できんのかよ?」



(GJ!!その客GJ!!)※GJ=good job



「はい!とりあえず仮装していればどんな格好でもいいそうなんで。」



(メイドの沙耶かぁ…『お帰りなさいませ、ご主人様。夕食になさいますか?それともお風呂になさいますか?……それとも……?』なんつってね!!(照))



「…あの?清田さん?私、変な事言いました?何だかとっても複雑そうな表情なんですけど…。」



「えっ!?いやっ…なんでもねえよ、なんでも…。あー、それよりあれだ。パーティーってのはどこでやるんだ?」



(あぶねぇ、あぶねぇ…メイドコスを想像して萌え禿げた…)



「それが、桜庭さんや菊原さんがよく行ってるクラブなんです。なずなが知り合いから招待券を貰ったから一緒に行かないかって。」



「え…じゃあ桜庭さんや千尋さんも行くのか?」



「えっと、桜庭さんはDJを頼まれたって言ってましたし、菊原さんと仮装の衣装について話してたので、お二人とも参加すると思いますけど…。」


「…なるほど。そうと分かれば俺も本気を出さねえとな!!確かここに…」



「?…清田さん?何を…」


「あったあった!!桜庭さんと千尋さんはコスプレしなくても主役オーラが出てるからな…これくらい派手でもいいかもな。」



「あの…その『孫』マークはまさか…」



「お!やっぱわかるよな!?そうだよ。悟空だよ。この原色オレンジが一際目立つよな!!」



「あのぅ…さすがにそれは……」



「ん?なんだよ…やっぱ悟空じゃベタ過ぎるか?じゃあ…これならどうだ!?これもかなり気に入ってるんだよ。」



「何かカシャカシャいってる…しかも何か装飾品が多い…」



※しばらくお待ちください※



「っしゃ!!できたぁ!!」



「………」



「なんだよ。素晴らしすぎて言葉も出ないか?」



「…いや…えーっと…もしかして、もしかすると…他にもメンバーいます?」



「おぉっ!!わかってるじゃねえか!!さすが沙耶だな!!主役をチョイスしない所がニクイだろ!?」



「はぁ……」



「俺は断然氷河派なんだよなぁ…。『ダイヤモンドダストー!』つってね!いやぁ、懐かしいな。聖闘士星矢!」



「……違う…何か違う…そして、色々間違ってる……」






清田さんに『Trick or Treat』と言うと、【アニヲタになる】












アトガキは次ですよ。


    
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