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「お前すげぇじゃん!」


「みんなすごくよかった。場面変わるとこもスムーズだったし。でも客観的に見たら、この台本ちょっと展開が急だったかもしれないね」


担任が少し話をしてから、最後に手をパンパンと叩いた。


「ほら、次の発表あるからすぐに自分たちの席に戻って」


衣装を着てる役者以外の奴らが列になって3年の場所に戻っていく。
俺たちも舞台袖に引っ込んで着替え始めた。


「衣装はちゃんと片付けておいて」


担任はそれだけ言うと、舞台を離れた。


「はぁ……コプチェフそれ片付けといてくれ」

「えー、ボリス自分でやんなよ」

「俺疲れてんだよ」


俺は脱ぎ散らかしたドレスとカツラをコプチェフに押し付けてマリカのところに急いだ。このままだったら嫌われかねない。

女子は反対側の舞台袖で着替えてるからそっちに回ろうとしたら他クラスの奴らにも絡まれた。


「ボリス面白かったぞー」

「お前すげぇじゃん!」

「頼むから俺を行かせろぉぉ!」


絡まれに絡まれて、俺が解放されたのは次の学年の発表が始まる直前だった。





(マリカちょっと来い)
(え、ちょっ次の発表見たいんだけ)
(いいから来い)

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