Metempsychosis
in Tales of Graces f
Chat:3
【備えあれば憂いなし】
マリク「砂漠を越えるからには、準備を万端にしておかなければな。
アスベル「はい。……とは言え、一体何をですか?砂漠越えは初めてなので、よく分からないのですが…。
マリク「まずは外套。日中は日差しが強い。酷い時には日差しで火傷をする事もあるくらいだ。
アスベル「日差しで、ですか!?
マリク「なのに夜になれば途端に冷え込んで氷点下だ。
アスベル「氷…点下…。
マリク「次に食料。砂漠は方向感覚が乱れ易い。数日分は余分に買っておいて損はないだろう。
シェリア「分かりました。
マリク「次は……ふむ。
ソフィ「教官?
マリク「いや。この場合、手分けした方がいいかと思ってな。
パスカル「確かにその方が早いかもね〜。
アスベル「では、手分けするとして、他にもあるんですか?
マリク「あるにはあるが、それは俺が準備しよう。アスベル達は今の2つを頼む。
アスベル「分かりました。
マリク「フィエラ、手伝ってもらえるか?
フィエラ「…え…あ、はい、わかりました。
【生きる為の知恵】
(ストラタサボテンの傍で休憩中)
パスカル「ひゅ────はぁぁぁぁぁ〜。
アスベル「どうしたんだ。そんなに大きな溜め息なんか吐いて。
パスカル「だぁって〜喉乾いたしさ〜。こんなに暑いんじゃ死んじゃうよ〜。教官は平気なの?
マリク「では、このサボテンに助けて貰うとするか。
アスベル「サボテンに?
マリク「内に水分を保持しているストラタサボテンは、現地の人間にとっては貴重な植物だ。こうやって…切ると…ほら、水が飲める。
パスカル「教官すごーい!
マリク「アスベルもどうだ?
アスベル「はい。俺も喉がカラカラで。助かります。
アスベル&パスカル「「ごくごく………うっ!
マリク「どうだ、旨いか?
パスカル「……ぬるくてまずい。
アスベル「緑くさい、です…。
マリク「お前達……。
フィエラ「アスベル君、パスカル、お水を…。
アスベル&パスカル「「もう水はいいデス……。
フィエラ「あら、そうなの?あ、マリクさんはどうしますか?お水。
マリク「そうだな。貰おうか。
フィエラ「はい。どうぞ(にっこり)
マリク「悪いな。(ごくごく)
フィエラ「どういたしまして。
アスベル&パスカル「「!!!!
マリク「…ふぅ、生き返るな。ん?どうした?
アスベル「フィエラさん………
フィエラ「あら、なにかしら?
パスカル「それって……
フィエラ「え?………水筒…だけれど?
アスベル「……教官……
パスカル「騙された〜!
フィエラ「………?
マリク「……………ふっ
執筆 20110619
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