「ただいまー」
──あぁ、可愛い美月が帰って来た!!
草壁美月。
父親である草壁哲矢と、妻である彼の元同級生の娘である。
外見は母親に似て可愛らしい女の子。
性格は父親に似て真面目で献身的。
まさに大和撫子一直線の彼女は、生活環境もあってボンゴレ関係者に大人気だ。
特に守護者達には。
が。
そんな、目に入れても痛くない美月が、今日男友達を連れて来るという情報が入ったため。
一同は草壁家に全員集合である。
「おじゃま……っします!!」
リビングを通らないと自室に行けないという間取りの草壁家。
勿論、何も知らない男友達は平然とあがって来たのだが、リビングを見て思わず息を呑んでしまった。
「ウッセー男だな」
「まぁまぁ。割と好青年っぽいじゃねーか」
「極限に気合いが足りんぞ!」
「クフフ、たかが男友達に失礼ですよ」
リビングのソファーに悠々と座る身長百八十センチ越えの美形青年軍団が一斉に彼に注目したから。
実際恐ろしいほどにガンを飛ばしている。
「皆さん、来てたんですね。ゆっくりしていって下さい」