(甘き報酬の続き)





「朝、言ったよね?仕事を熟した部下に“ご褒美”をちょうだい、ボス」


言うが早いか、雲雀はその幼い薄ピンク色の唇に自身のそれを重ねた。


「……ぁ」


ギュッと閉じられた瞳と、ゾクリとするような漏れた甘い声。
フレンチキスよりも短く、むしろ儀式的でさえありそうな口付けに。
葉月は顔を真っ赤に染め上げる。


ファーストキスだ。


そう頭で認識するよりも早く、再び雲雀が唇を重ねた。














「ん……ぁ」


ぷるぷると、まるで兎が震えるように葉月の身体が震える。
顔は火が噴いたように赤く、じわりと滲んだ涙がよりいっそう雲雀の欲望を煽った。


再び重ねられた彼女の淡いピンクの唇は、彼を拒む様にキュッと結ばれたまま。
だが十年前の彼ならいざ知らず、今の雲雀からすればその反応もただ可愛いだけの小さな抵抗。


ほんの少しだけ唇を離せば、狙い通り呼吸のために開かれる唇。
その隙間に容赦なく己の舌を差し込んだ。



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