(純白を食する黒猫の続き)




卒業式用に買った桜色のシャツのボタンが簡単に弾け飛んだ。
与えられたキスは今までのものより何倍も熱い。
跨がれた身体に、雲雀の優しい表情はとても怖く。
思わず逃げようと捻らせた名前の身体は、簡単に肩を抑え付けられて。


「君は良い子だよね、名前?」


反論は許されなかった。














「や、めて……っ」


雲雀の下で可哀相に鳴く名前。
震える無垢な身体は全てを曝されて。
仄かに灯る行灯の光が、彼等の影を写し出し更に厭らしい空間を演出していた。


「んっ!」


柔らかい胸を雲雀の綺麗で汚れた手がやわやわと撫で上げる。
たったそれだけのことなのに、名前は簡単に身体を震わせた。


それが更に雲雀の欲を煽ることを知らずに。


「名前、気持ち良いところ教えて?」


「ひゃ、だあっ!」


少し先端を弾けば簡単に声を上げる。
雲雀は満足そうに微笑んだ。



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