もー、怒った!!
──今日という今日は怒った!もう我慢できない!!
ハヅキはドスドスと足音を鳴らしながら、まるでスネイプの如く、木製の扉を思い切り突き飛ばして叫んだ。
「ルーピン先生いますか!?」
「勿論いるよ」
その突然の指名にルーピンはさして驚きもせず、相変わらず人の良い笑顔でハヅキを向かえ入れる。
まるでハヅキが来ることを予想していたように机の上には紅茶とチョコレートが置かれていた。
「あ、今日もチョコレート?本当にルーピン先生ってチョコレートが好きなんですね」
「甘いものが好きなんだ。特にチョコレートはいくら食べても飽きなくてね」
苦笑するルーピンにハヅキは一瞬糖尿病の心配をしたが、本人の問題だ。
それに彼から貰うチョコレートは安心する美味しい味で、気に入っていた。
「それで、今日はどうしたんだい?」
その言葉に本来の目的を思い出したハヅキは、椅子に座り、紅茶を一口で飲み干すと勢い良く思いをぶちまけた。
「そうでした。聞いてください!今日もまたっ……!!」
こうして今日も、愚痴大会が始まる。