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「雲雀さん落ち着いてください!ステイ!ステイ!」
「僕はいつでも落ち着いているよ」

 そんなバカな!ドドドドと女子中学生ではあるまじき並中廊下、全力疾走。いつもの体育でも部活動でもこれほど全力で走ることはこの先ないのだろうと思えるほど私は本気で走っている。だって後ろには、

「待ちなよ」
「待てる訳ないでしょう!?」

 トンファーを両手に構え、学ランを肩から落とすことなく私と同じスピードで追いかけてくる雲雀さんの姿がそこにあるとなればどんな人間でも私と同じ行動をしたに違いない。誰だ私のことを戦えるとか言ったやつ!?私全然戦えないからね。むしろ一般人ですからね!?やばい、足が疲れてきた。だけどこのままスピードを緩めたら最後、あのトンファーで滅多打ちにされるに違いない。

「ねえ」

 ジ・エンド・オブ・私。耳元で聞こえた雲雀さんの声に降参ですと全力で両手をあげる。私ができるのはせいぜいそれぐらい。


ツイッターで雲雀に好きな女性(一般人)が現れたらどうするか?というアンケートをとったところ、票を獲得したのは「その感情を理解できず、とりあえず戦闘を申し込む」でした。回答お礼文章。

(「君に興味があるんだ」)
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