イラつき
あの日はあれから教室に戻れば、都に説教され、痛い目みるよなんて言われた。
心にはしばらく避けられた。
1年の時は都にしばらく拒否されてたけども、心に避けられてる間はそん時と同じくらい、苦しかった。
あの日からだいぶ経ったいまはもう、前と同じように普通に話すまでに回復した。
だけどなんだ、いまの状況は。
心と都が仲良く話してんのなんて、今までだってそうだったし 別になんとも思わなかった。
「心ちゃん今日も乙女だねぇー
」
「うっさいバカ!」
教室の扉の近くでジャれながら話してる二人の会話が所々聴こえてくる度に胸の奥にドス黒い靄が溜まって、イライラしてくる。
どーしちまったんだ、俺?
気持ちを落ち着かせようとしたけど、視界に入った瞬間またイラつきが再燃した。んだ、これ。
イラつきをそのままに、帰ろうと鞄を引っ掴んで教室を出た。
チームの溜まり場にでも行くか、帰って寝るかすりゃ収まんだろ
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