どうして【藤椿】
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「だって僕達は………双子の、き、兄弟、だぞ?」
「んなん知ったこっちゃねぇよ」
「そうは言ってもだな藤崎…」

ある日の放課後、藤崎に屋上へ呼びだされた。
本当に何もない日で、いつも通りの平和な日常。

「俺やっぱり椿が好きだ」

なのに何故だ。
何故平穏を、日常を壊そうとするんだ。

「兄弟だって…びっくりしたけどさ、でも、だからって俺がお前を好きじゃなくなったりはしなかったんだ」
「それは………」
「兄弟愛とかじゃなくて、キスしたいとか、抱きつきたいとか、触りたいとか………そういう、恋人にしか無い感情が椿にあるんだ」
「でも………!!………僕らは兄弟なんだ………。」

ああ、どこで歯車は歪んだのだろう。

「僕も………本当は君が好きなのに………!」

もし君が僕の兄じゃなかったら、






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