赤い騎士 | ナノ



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だらだらと過ぎた。

いや、ちゃんと仕事はしてるよ。

綱吉と遊びすぎたらしく、師匠に怒られた。

いや、ボスのくせにサボる綱吉が悪いと思うよ。

三時限目も終わり、移動教室らしく、人が動き始めた。

人が団体で動く場合、敵が潜り込みやすくなる。

プレイヤーをしまい、有人の傍に近づく。



「サボりか、」

「これは無線だ、
用心しろよ有人」

「大袈裟だな、まったく」



大袈裟で、何が悪い。

これは人の命に関わる問題なんだ。

こんな下級任務、失敗したらボンゴレの、ウィルの名が廃る。



「…、お前は隙がありすぎる」

「は?」



緊張感も危機感もないヤツだな。

有人が出来るだけ“普通”の生活を送れるように、私がいる。

私が頑張らなくてはいけないのは分かっている。

だけど何か、何か狂うんだ。

私のペースが。



「…いや、なんでもない」



気にするな、有人。

私が、どうにかする。










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