赤い騎士 | ナノ



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有人が寝付きについてから、朝方まで扉に立ち

リュカと交替し、朝食の準備。

ボンゴレ邸には及ばないが、セキュリティはいい方の鬼道邸。

だから、見張りなんて必要ない。

と、いうわけではなくて。

念のために気配察知をずっと。

それなりに気力を使うから、まぁ正直言って疲れてる。



「…慣れている、はずなんだがな」



夜通しの任務も、下手すれば一ヵ月間ぶっ続けの任務だってあった。

体が鈍っているのか?

鍛え直す必要があるな。



「…外だ
気は抜けないぞ、」



軽く自分に言い聞かせるように呟き、銃に素早く念入りに目を光らせる、よし異常無し。

ベストにM1911A1と麻酔銃をしまい

右の太股にベルトを留めた。

留めたベルトに開いている穴にアローナイフを挿す。

私がいつもハーフパンツなのは、このナイフがいざとなった時に

取り出しやすくするためだ。

部屋の戸締まりをし、送ってもらったライフルや手榴弾、デザートイーグルは隠す。

なんてったって、殺し屋。

一般人にとっては縁の無いもの、見られてはいろいろと困る。

そして、リングをポケットに入れる。

匣もある、大丈夫だ。

準備に抜かりは、ない。



「行くぞ、有人」



食堂の扉を開け放ち、わざと悠々とした口調で話した。










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