赤い騎士 | ナノ



08







食堂に向かって歩く青年の後ろから歩きながら



「あ」



気がついた。



「…言っただろう、家事は任せておけと」



突然声をあげた私を、不思議そうに見ている青年に答える。

私は、基本的に護衛などを引き受ける場合

家事全般も引き受ける。

かなりのこだわりをもつ私は、他人に周りのことを勝手にされるのが嫌だから。

ま、依頼されたからには、それなりに手伝うべきだとも思うし。



「この時間だ、準備は出来ているだろう」

「……………それなりに、料理には自信があったんだけどな」



しょうがない。

今日の夕食は、任せよう。










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