06


「青峰くん!大丈夫ですか?」

「んー?」


よかった。やっと起きた。


「お前は?」

「黒子テツヤです。青峰くん急に倒れるからびっくりしました」

「そういえばオバケは!?」

「は?お化けですか?」





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「あははははは!!影が薄すぎて誰にも気づかれなかったのか!」

「そんなに笑わないで下さい」


それから、まだ怯える青峰に事情を話したら思いっきり爆笑された。

いや、されている。現在進行形で。


「ていうか、何でオレの名前知ってるんだ?」

「君は有名な人ですから」


僕がどれだけ努力しても行けない場所にいる人。

いろんな人の憧れであり、誰よりもバスケを好きな人。

それが、僕の知っている青峰大輝という男だ。


「へー、じゃあお前の名前は?」

「え?僕3軍ですよ?」

「あ?そんなの関係ねーよ。バスケ好きに悪いやつはいない!オレの持論だ」

「ふふっ、変な持論ですね」


これが青峰大輝との出会いだ。

僕はこの変な持論のおかげで、また頑張ろうと思えたのだ。

これから毎日2人で練習するようになった。

僕は下手だけど、そんな僕とでも楽しそうに練習してくれる青峰くんを見て、僕はバスケをもっと好きになった。


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