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 アリビンゲーブ 21

そんなある日、次回の外界遠征の日が通告された。

与えられた期間はちょうど三週間。

それぞれ所属する班に与えられた作戦に従う。
今回の遠征目的は調査兵団のそもそもの使命だと言われる『外の世界に関する情報』を集め、『巨人を殲滅する契機になる事柄』の手がかりを探すものらしい。

明確な役割こそ無いが、死なずに戻ってくる、それが一兵士としての一番大きな使命だ。

その週のいつもの曜日。
今日は兵長の部屋へ行く日だ。
毎日指折り数えている自分がいる。
ただ、気にかかるのは彼の体だ。
かな〜り聞きにくいが、今日こそは私が奉仕してあげたい。

…なにをどうすればいいかは、その、彼の好みがあるだろうから聞けば教えてくれるだろう。

そしていつもの様に夕食後に彼の部屋へと向かう。

最近は訓練後に軽く水浴びする事を覚えた。
さっぱりする事に加え、自分的にも汗臭くはない!と(無駄かもしれない)自信がつくのでその事で彼を煩わせる事もなくなった。

日々成長してるな、と自嘲気味に思う。



  


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