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 スチータスII 03

気持ちの良い日差しが部屋に差し込み、思わず外へ出たくなる。
少しだけ、歩いてみようかな。

この一週間は部屋からも出ていないのだ。
外の世界が恋しい。

壁伝いにゆっくりと部屋を出る。
訓練場から兵士達の声が反響してぼやけて聞こえ、不思議な世界にいるようだ。

私の背中の怪我は打ち身と切り傷。
傷は平地の石でざっくりと切ったものらしい。

どんな状況で救出されたのか、私の班はどうなったのか、まだ聞き出せていない。

その話になるとリヴァイはあからさま過ぎる程に返事をしなくなる。
彼以外の誰かに聞かなければ真相は聞けなさそうだ。

更に慎重に階段を降り、久々の地上に降り立つと、午後の日差しより明るい声が私を呼んだ。


「やあ、エマ!
今君の部屋に行こうと思ってたんだよ〜。
歩いて大丈夫なのかい?」

「ハンジ…いいところに!」


丁度良いところに出くわしたものだ。
どこかでお茶でもしながら話に花を咲かせたい。



  


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