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ケニーが遺した小箱の中身は注射器だった。


恐らく巨人化出来る薬が入っているもの…ラベルには『フツウノキョジン』と書かれている。


箱の中身を確認した二人は、その後中央へ向かい、エルヴィンに報せたところ、中身を解析したいとのことだったので、その小箱をハンジへと預けた。



ヒストリアの戴冠式はいつにするか、旧体制の粛清はどうするか…中央は慌ただしく動いており、エルヴィンも此方を気に掛ける余裕がなさそうだ。



「リヴァイ、シャオ。班のメンバーに伝えてくれ。お前達はよくやってくれた…身体も心も疲れているだろう、今日と明日は非番にする。ゆっくり休んでくれ」



戴冠式は数日後には行われるだろうから、すぐに動けるよう王都の兵団宿舎を使え、とそれだけを言い残し、エルヴィンは足早に去っていく。疲れているのはお前もだろう、とリヴァイは不満を露にしたが、隣に居るシャオの顔からも疲労の色が見えたので、有り難くその指示に従うことにした。


同じく混乱を極める王都にて、どうすれば良いのか解らずに戸惑っているリヴァイ班の面々を発見し、エルヴィンに言われた通り明日の夜まで非番だと伝える。それを聞いた彼らはホッと安堵の表情を浮かべた。

漸く年相応の少年少女に戻った。










◇◆◇◆◇◆




…浴室で身体の汚れを洗い流し、清潔なベッドに横になると、どちらともなく唇を合わせた。

タオルで拭いただけの、しっとりと濡れた髪からは石鹸の良い匂いがする。優しく髪をときながら、啄むような口付けを繰り返す。


うっとりと頬を染めるシャオは、体にタオルを巻き付けただけの格好で、ベッドに仰向けに横たわっている。



やっと、こいつを抱ける。



近くに居たのに、少しの甘えも許されない状況だった。少しの気の緩みが身を滅ぼすと思った。今回のクーデターは、何よりも精神的ダメージが大きく、リヴァイの心にも爪痕を残した。自分でさえこうなのだから、104期の連中はどうなのだろう?そして…目の前のこいつはどうなのだろう?




「ん、」





舌を割り込ませれば、鼻から抜けるような甘い声を出す。久しぶりの触れ合いに敏感になっているのか、シャオは頬を赤く染め、早くも吐息を乱している。リヴァイの頬を包み、丁寧に舌を絡ませてくる彼女の頭を撫でてやる。



長い口付けのあと顔を離し、リヴァイがうっすらと目を開ければ、ちょうどシャオも目蓋を上げたところで、至近距離で目が合った。
何も言わずに微笑み合い、リヴァイの手はゆっくりと彼女の身体を隠している布を外す。


枕元のランプが照らすシャオの身体は相変わらず美しく、リヴァイは眩暈を覚えた。




自分の胸をリヴァイの両手が包み、形を変えるように優しく揉むのを、シャオはぼんやりと眺めていた。




「あっ、」




目を閉じた彼が静かに突起に吸い付いてくるのを見て、その刺激とその光景に、痺れるような快楽が襲う。



「ん、ん、」




信じられない程優しい手つきで、リヴァイはシャオの胸を愛撫する。まるで壊れ物に触れるように。


舌を出してねっとりと胸の飾りを舐められれば、シャオの身体はピクピクと反応した。爪先はピンと伸び、彼女は快楽に耐えるように眉を寄せている。その表情を見下ろしながら今度は指先で弄ってやると、シャオは甘い声で啼く。その声を聞いただけで耳が溶けそうだ。



首筋に顔を埋め、白い肌に吸い付きながら、リヴァイは反応を示す自身を彼女の下肢に押し付ける。


それだけで意識が飛びそうな程気持ち良く、はぁ、と息を漏らすと、リヴァイの髪を撫でていたシャオの手がゆっくりと下方へ伸ばされる。

そしてまだ下着に隠れているリヴァイ自身に手を這わせた。



「っ!」




突然の刺激に驚いたのか身体を強張らせるリヴァイを、シャオは下から熱っぽく見上げて、兵長、と囁くように呼ぶ。硬くなったそれを優しく擦ってやり、先端を指先で撫でると、シャオに覆い被さっていたリヴァイは身を起こす。


そしてじっとシャオを見下ろした。



彼は無表情だが、その目には確かな情欲を浮かべている。




シャオは上体を起こし、今度は前屈みになると、リヴァイの下着をゆっくりと脱がす。天を仰ぐリヴァイ自身が現れると、口を開け、それを優しくくわえた。




「うっ、」




リヴァイの腰を掴み、頭を前後に動かすと、彼は時折堪えきれない声を漏らした。その声をもっと聞きたくて手も添えると、彼は更に息を荒くした。リヴァイの興奮は伝染し、シャオの秘部からも涎が垂れる。内腿に伝うものを感じて、シャオは頬を赤らめて、四つん這いのままリヴァイを見上げた。




「…はっ、なんて顔してんだよ、お前は…」




「んー…」




「旨そうにくわえやがって…」




苦笑しながらシャオの頭を押さえ、もういい、とばかりに小さな口から自身を抜き取ると、それは唾液と先走りの液でてらてらと濡れている。


口淫が嫌いなわけではないが、シャオにはあまりさせなかった。自分がされるよりも彼女を気持ち良くしてやりたかった。

シャオの肩を軽く押し、向かい合うようにベッドに腰を下ろすと、リヴァイは左手の中指を彼女の中に挿入する。突然の異物感にシャオは小さな悲鳴を上げたが、数秒後には悲鳴は嬌声に変わっていた。




「あっ、あっ、」





大きく足を開いた恥ずかしい格好で座ったまま、シャオはリヴァイの指を飲み込んでいる秘部を見下ろし喘いでいる。その痴態を真正面で眺めながら、突き入れる指の本数を増やすと更にシャオは悦んだ。

このまま一度イカせてやろうと、指の動きを速めると、シャオはポロリと涙を流した。ぴくんと体が跳ねると同時に、シャオの秘部からは大量の蜜が溢れる。




「あぁん…!!」




一度目の絶頂を迎えたシャオの胸の飾りは、ぴんと上を向き、その厭らしさにリヴァイの喉がごくりと鳴った。

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