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耐えるように眉間に皺を寄せていたソーコの様子がおかしくなってきたのは、それから数分後のことだった。
指を抜き差しする度に、秘部からは蜜が飛び散る。こんなに濡らしていては破爪の痛みなど感じないのではないか、と、ぼんやりと銀時は考えていた。恍惚とし、意識が朦朧としているのは此方も同じなのだ。


「だ、旦那っ……!!」


涙目でしがみついてくるソーコを無視し、指を止めることはしない。
ソーコはふるふると首を振り、涙をボロボロと溢しながら銀時の肩にしがみついた。

駄目。これ以上弄られたら、もう自分が自分ではなくなる。

そういった危機感を感じて、ソーコは訴えるが、銀時は指を止めるどころか無表情でソーコを更に追い詰める。
中で蠢く指がある場所に触れた瞬間、身体が小刻みに震え、背筋がゾクゾクとした。


「…あっ、あうっ!!」


嬌声を上げ銀時の肩に顔を埋めると、ソーコは達した。彼女の髪の匂いに目を細め、愛液がシーツを汚すのを銀時はじっと見下ろしていた。






◆◇◆◇◆◇




ーーー…寝室には身体を重ねる音が絶え間なく響く。

半刻程前、銀時を割りとすんなり受け入れた身体は、与えられる刺激に快楽を覚え初めていた。
足を持ち上げられ、霰もない格好で、銀時を受け入れる自分の姿を想像し、羞恥でソーコは両手で顔を覆う。

銀時の汗がポタリとソーコの手の上に落ちた。


獣のような吐息を漏らす銀時は、暗闇の中で目を爛々と輝かせて女を貪る。


「ソーコ、お前ェ、エッチの時はドMだろ?」


息も絶え絶えにそう吐き捨て、顔を覆う両手首を布団に縫い付ける。
泣きそうな顔をしているソーコを見下ろせば、中の雄が一層硬さを増した。
ゆっくりとギリギリまで引き抜き、一気に奥まで貫くと、あぁん、と女の声を上げる。
それを何度か繰り返すと、銀時の全てを搾り取ろうとするかのように中が締まった。


油断するとヤベーかも、とほくそ笑み、銀時はぐいっとソーコの身体を引っ張り、無理矢理起こすと、今度は四つん這いになるように押さえ付けた。

力が入らずされるがままに動くソーコを見て、銀時は囁く。


「銀さんね、エッチの時もドSなの」



そう言って今度は後ろから一気に貫いた。
上半身を反り返らせ、ソーコは快楽に啼いた。



「あぁっ、あぁーっ!」


両腕を引っ張り自身に引き寄せながら、奥を狙ってピストンを続けると、ソーコは髪を振り乱して喘ぐ。括れた腰と柔らかな白い尻を見て、視覚的にも快楽を覚える。


「あー、たまんねぇ、ソーコ…」


腕を離すと自然にばたりと布団に俯せになるソーコの身体に、銀時も重なる。そして両手を後ろから乳房に這わせ、突起を強めに摘まんだ。
同時に腰を深く打ちつければ、逃げ場のない快楽にソーコは甲高い悲鳴を上げる。もう、涙混じりだ。


「もう駄目、もぉやめてくだせぇ…旦那…あたい、死んじまう…」


「死なねぇよ、死なせるわけねーだろ?」



「でもっ…もう、何も考えらんねーでさ、」



「真っ白になっちまうくらい、気持ちいいんだろ、なぁ?」


ほっそりとした腰を両手で持ち上げると銀時は小刻みにピストンを始めた。あっあっあっ、とそれに合わせて声を上げるソーコは、四つん這いのままお尻だけを高く上げて、獣のようだったが、最早そんなことは気にならない。



「〜〜あぁっ、気持ちィ、気持ちいい、旦那っ…!!」



タガが外れた。目を閉じ快楽を感じることだけに集中し始めたソーコは、だらしなく口を開けたまま、銀時の動きに合わせて腰を揺らし始めた。
布団に手をつき緩く動くソーコの姿を後ろから眺める銀時にも、限界が近かった。


「…オッキー、このままイク?それともこっち向く?」


優しい声で聞いてやっても、ソーコは腰を動かすのを止めない。声も届いていないのかもしれない。

とりあえず、このままイクか、と銀時はソーコの上半身を立たせ、両腕で雁字搦めにすると、後ろから突き上げ始めた。
奥まで届く刺激に、ソーコは身体を震わせる。

銀時の手を自ら自身の胸に誘うと、柔らかく当てられた手の上に自らの手も重ね、乳房の形を変えるほど揉み始める。
それを見た銀時は強すぎる刺激に眉を寄せ、腰の動きを早めると一気に最後まで上り詰める。



ーー…中で温かいものが溢れた瞬間に、ソーコは言葉にならない声を上げた。



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