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吐息も乱れており、身体中の力が抜けてしまったようで、ソファーに撓垂れ掛かっている。

くらくらするほどの色香を放つソーコの身体を、銀時は抱えた。所謂、姫抱っこというやつだ。
持ち上げた体の余りの軽さに、銀時はまじまじとソーコの顔を見る。


「ちゃんと食ってんのかお前、真選組の隊長さんがこんなにヒョロヒョロで務まんの?」


いつもの調子で話しかけられ、うっすらと目を開けると、これまたいつもの表情の銀時の横顔がそこにあった。

よいしょ、と軽く声を出して、銀時は寝室の襖を開けた。

敷かれたままの布団にソーコを横たえると、驚いて此方を見上げてくるソーコの瞳と目が合う。
これから何が起こるか、少ない知識の中でも一応想像はついたらしい。

もう一度立ち上がって襖を閉じると、銀時は自らの着物を脱ぎ出した。


息を呑む気配を背後で感じ、ゾクゾクと背筋を興奮が走る。

窓から差す月明かりだけの薄暗い部屋の中、ソーコの姿を捉えると、もう逃がさないといったふうに銀時の眼が光った。







◇◆◇◆◇◆





はだけた着物の合間から見える白い肌に、銀時は触れた。滑らかで柔らかいその感触を、余すことなく堪能する。
ふっくらとした胸に手をやるとソーコは身体を強張らせたが、抵抗する気配はない。
隊服姿では目立たない二つの膨らみが、今は先をつんと尖らせて男を誘惑する。
薄紅色の突起に舌を這わせれば、ソーコはピクリと微かに反応した。舌で転がすようにして執拗に刺激を与えれば、彼女は銀時の頭を引き離そうと頭に手をやってくる。



「んーなに?もっとしてほしい?」



「や、やめなせェ…」



「やめねーよ。気持ちいいんだろ?」



ほら、舐めるとピクピクしてる。と、態と言葉にして伝えてやると、信じられないと言いたげな目で凝視される。気にせずに続けると普段の彼女からは想像が出来ない程可愛い声を上げた。

身体をくねらせ刺激から逃れようとする彼女を押さえつけ、銀時は絶え間なく愛撫を続けた。



顔を上げ、至近距離でソーコを見下ろす。

荒い呼吸を繰り返し、苦しげに眉を寄せている。
こんなに余裕のない表情を見るのは初めてだ。
きっと命を賭けた闘いでもこんな顔はしないだろう。

自分にだけ見ることが許された表情。



そう思うと堪らなく愛しくなり唇を合わせると、ソーコもおずおずと舌を絡めてきた。


(ん?)


その行動に悪戯心が芽生えたのか、銀時は顔を離して動きを止める。突然ピタリと停止してしまった銀時に驚き、ソーコはパチリと目を開けて様子を窺う。

吐息がかかるほどの距離に、銀時は居た。



「感じたの?オッキー」


にやりと笑みを浮かべて問いかけてみれば、ソーコは目を泳がせる。こういった行為は初心者であるはずの彼女が、自ら舌を絡めてくるとは。
じっくりと前戯に時間をかけて正解だった、と心の中でガッツポーズをする。



「か、感じてなんて…」


「感じてるだろーが。ちょっと聞いててみなさいよ」


そう言って銀時は躊躇いもなくソーコの秘部に触れる。ショーツは既にしとどに濡れていて、つけている意味がなくなっていた。
他人にそんな所を触られるなんて思っていなかったソーコは声を上げて抵抗するが、押さえつける力が強すぎて振り払う事が出来ない。

ショーツをずらし、指を蜜壷につぷりと差し込むと、クチュクチュと厭らしい水音が寝室に響く。
温かく絡みつく中に、銀時は呼吸を荒くさせて笑った。


「こんなとこ濡らすなんて思ってなかったろ?気持ちいいと濡れんだよ。ハジメテなのにやらしーね、オッキーは」


「いや、嫌でさァ、旦那、抜いて…っ」


おかしくなる、と虚ろに叫ぶソーコは身体を弓なりにしならせ、薄暗い寝室で美しい身体全てを銀時の前に晒した。柔らかな乳房が揺れると、堪らずにその手を胸に向けてしまう。鷲掴むように強めに揉めば、ソーコは目を閉じて吐息を漏らした。

無意識に男を煽ってくる少女に、余裕がなくなってきた銀時からは笑みが消え、中の指を二本に増やし、ソーコを責め続ける。

彼女の肩を抱き、感じている表情を近くで見つめながら、右手の指はソーコの中で激しく動かす。

初めてだから優しくしてやろう、なんて気はどこかに消えてしまった。こんなに感じている彼女を悦ばせてあげないわけにはいかない。



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