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今日も貴方は帰って来てくれた。

だからそれでいいの。

いつもの電話越しの報告だけでも十分なんだよ?

でも甘えてくれるみたいにあたしを離さない新一は何だか新鮮で、あたしは新一の胸にそっと頭を預けた。


『ねぇ…新一』

「どうした?」

『あたしね、新一が推理するの見てるのが大好きなの』

「…」

『だから、気にしないで?あたしは待ってるから。ずっと待ってるから…だから無茶だけはしないでね…?』

「しねーよ。約束する」

『新一は事件になるとすぐ突っ走って無茶するから、たぶん約束なんか忘れて突っ走っちゃうんだろうけど…』

「おい」

『でも、終わったら連絡だけでいいからして欲しい』

「…」

『今日みたいに逢いに来てくれるとかスゴく嬉しいけど、それでも新一の声聞いたら不安なんてどっか飛んでっちゃうから、だから』

「…」

『新一の声を聞けるだけで、あたしは幸せになれるの』


新一は何も言わずにもう一度強く抱き締めてくれた。





【大好きな声を】

あたしに聞かせて下さい。

貴方が何処かに行っちゃうんじゃないかという不安を消してくれる

それは貴方だけがかけるのことの出来る魔法の言葉だから





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