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園子の部屋につくと、とりあえず二人とも制服から着替えることから始めた。

え?何で着替えてこなかったのかって?

そんなの制服がシワになるからに決まってるじゃない。


『で、聞きたいことって何なのよ?』

「あんたと新一君の関係よ!」

『はぁ?』


私服に着替えて、園子の家の使用人さんが運んで来てくれた紅茶とお菓子を堪能しながら、今日ずっと気になってたことを聞いたら予想外の答えが返ってきた。

え?あたしと工藤くんの関係?


『クラスメートだけど?』

「そうじゃなくって!なまえ、新一君とケンカしてたんでしょ?」

『は?してないけど?』

「この前、新一君がなまえを怒らせちゃって許してもらえないって言ってたって蘭から聞いたけど?」

『はぁ?…あっ!もしかしてあのことかな?』

「あのことって?」

『前に明日香が倒れたことあったじゃん?』

「あー、あのあんたが身を挺して庇ったヤツね」

『そうそう。でさ、次にあたしが登校した時に明日香が泣いちゃったのは見てた?』

「なまえに抱きついて号泣してたヤツ?」

『それそれ。あの原因が工藤くんだったんだよ』

「はぁ?」

『だから、あたしムカついちゃって工藤くんが登校してきた瞬間拉致ってさ』

「あ!あんたが新一君引っ張って教室から消えたヤツ!」

『そうそう、それのこと。でね、明日香泣かせたことについて一方的に言いたいことガンガン言っちゃったのよ。それまで話したこともなかったってのに勢いって怖いわ』

「それで?」

『後日放課後にあたしが学校残ってた時に、工藤くんが謝ってきて、』

「ちょっと待った!」

『何よ?』

「何であんたが放課後に学校残ってんの?普段速攻で帰るじゃない!」

『たまに残って本読んでるのよ』


本当は部活中のイケメン眺めてんだけど。


「ふぅん?まぁ、いいわ。続けて」

『それであたし的にはそのことは終わったつもりだったんだけど、何を勘違いしたのかまだあたしが怒ってると思った工藤くんが気にしてたってだけの話』


あの余波がまだ残ってるとかびっくりだ。

どこまでも迷惑なヤツだな。工藤新一。

蘭まで気にしてたりしないでしょうね?


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