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『え?工藤くんも来たいって言ってたの?』

「そーなのよ」

『何で断っちゃったの?蘭、旦那さんに教えてもらえば良かったじゃん』

「だから、旦那じゃないってば!」

「それに新一君は勉強会って言うよりあんたと話がしたかっただけみたいだしね」

『あたし?』


三人で、蘭の家に向かってる途中で、「実は新一が勉強会に混ざりたいって言ってたんだよねー」って蘭が話し出して冒頭に戻る。

でも、なんであたし?


「あんた昼休み新一君とお弁当食べてたんでしょ?」

『うん。明日香が三人でお弁当食べようって言うから屋上行ったのに、二人に嵌められたみたいなんだよねー』

「で、何の話してたの?」

『工藤くんがホームズがどれだけスゴイかって語ってただけだけど?』

「あいつまたホームズの話してたの!?」


あたしと園子の話を聞いて、蘭がうんざりって感じのため息を吐いた。

蘭がどれだけホームズの話を繰り返されたのかは知らないけど、あたしは工藤くんのホームズを語る時の生き生きとした表情が好きだったりするから別に気にならないんだけど。


「でも新一、どうして急になまえと話したいとか言い出したんだろ?」

『あ、それはあれだよ。昨日ご飯行ったって言ったじゃない?で、先生と仲良く話してるの見て、自分が入れなかったのが嫌だったんじゃないかな?』

「「へぇー」」
((なまえ解釈だから、たぶん理由は違うわね))


二人がそんなことを思ってるとは知らず、でも昨日はご飯の時工藤くんほとんど話さなかったんだよ?とか言っていたあたし。

二人は何か考えてるのか顔を見合わせていたけど、あたしには全く意味が分からなかった。


『ところで、今日は何の教科勉強するの?』

「あたしは数学!今日宿題出てたじゃない?ついでだから宿題も教えてよ」

『うん、毎回言ってるけど、園子は一回は自分で解く努力しなさいよ?』

「分かってるわよ!」

『蘭は?』

「んー、私は英語かな?昨日思ったように進まなかったから」

『了解。テスト最終日にお疲れ様ってお菓子作ってくるから頑張ってね』

「マジで!?」
「ホントに!?」


目を輝かせてやる気になった二人に心の中でもう一度ファイトと呟いた。




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