また来たよ
2014/01/19 02:15

【ピョートル1世】
 ロシア皇帝(在位1682〜1725)。アレクセイ・ミハイロビチの子。啓蒙専制君主の典型。自ら英国、オランダに留学して西欧の技術文化の輸入を図り、富国強兵に努めた。
 スウェーデンとの北方戦争の終戦における敗北を契機に軍制改革に着手。また官営の製鉄所や織物工場を設置。
 1703年に新都ペテルブルク(サンクトペテルブルグ)を建設、バルト海沿岸を制圧。官僚機構を整備し、ツァーリ(帝政時代のロシア君主の称号)の権力を絶対的なものとするとともに、農奴制度を最終的に確立。インペラートル(皇帝)を称して大帝と呼ばれ、ロシア帝国の建設者となった。

『啓蒙絶対君主』
 18世紀のヨーロッパ諸国で、啓蒙思想の影響のもとに、絶対主義の枠内で富国強兵を目指す上からの近代化のため、若干の改革や進歩的政策を行なった開明的な君主。

『啓蒙思想』
 旧弊打破の革新的な思想。人間的・自然的理性(悟性)を尊重し、宗教的権威に反対して人間的・合理的思惟の自律を唱え、正しい立法と教育を通じて人間生活の進歩・改善、幸福の増進を行うことが可能であると信じ、宗教・政治・社会・教育・経済・法律の各方面にわたって旧慣を改め新秩序を建設しようとした。

【コサック】
 コサックは英語、ロシア語ではカザーク、またはカザチェストボ。トルコ語では自由人の意。15世紀後半からロシアの南部〜南東部辺境に集まった逃亡農民や都市貧民をこう呼んだのが始まり。
 領主の苛酷な収奪から逃れるため南方の辺境に移住した農民、その子孫。のちの半独立の軍事共同体を形成、騎兵として中央政府に奉仕し、ロシアのシベリア進出・辺境防衛に重大な役割を果たした。
 因みに、ポップン9にコサックというジャンルの曲がある。全体的に愉快なソフラン。歌が入るまで妙に長い(笑)。

【リンネ】
 分類学の父と呼ばれるスウェーデンの博物学者。もとはリンネウスと名乗った。ルンド、ウプサラ等の大学で学び、1742年よりウプサラ大学植物学教授に。ラップラド自然調査を単身でおこなった後、オランダに留学。
 『自然の体系』を著し、おしべの性質で鋼を分け、近代的な生物分類法の基礎を築いた。また、生物を属名と種名で表す二名法を確立。

【絶対主義(王政)】
 君主に至上の権力を付与する専制的な政治形態。ヨーロッパ近世に見られ、封建的貴族領主に対する王の統一権力が成立しながら、他方で身分制を保持する故に、封建性から資本主義的近代国家への過渡期に位置づけられる。
 エリザベス1世(英国)、ルイ14世(仏)、フリードリヒ2世(プロイセン)らの時代に頂点に達したが、市民革命で崩壊。

【サンクトペテルブルグ】
 ロシア西部、フィンランド湾に面する都市。1914年-1924年ペテログラードと称され、1924年レーニンに因んでレニングラードと改称されたが、1991年旧称の「サンクト・ペテルブルグ」に改められた。モスクワに次ぐロシアの第2の都市。
 因みに、ポップン11にサンクトペテルブルクという名前の曲がある。まだプレイしたことのない人は是非やってみてね。美しいソプラノ、そしてロングバージョンはオーケストラになっています。

【ヴァレンヌ事件】
 1791年6月20日、国王ルイ16世一家がオーストリアへの逃亡を企てて失敗に終わった事件。この事件により国王の権威は失墜、国王とマリー・アントワネットの処刑の大きな要因になった。逃亡計画でスウェーデンのフェルゼンが関わっている。

【ナポレオン戦争】
 ナポレオン1世が指揮したヨーロッパ征服戦争。対象はイギリス、イタリア、ロシア、オーストリア、プロイセン、スペイン、ポルトガルなどに及び、1799〜1815年まで続いた。フランス軍は革命中に始まった徴兵制により編成された国民軍であり、ヨーロッパ各国も従来の封建的な傭兵部隊から国民軍へ変える動きをとった。

【マリー・アントワネット】
 マリア・テレジアとフランツ1世の娘、フランス国王ルイ16世の王妃。フランス革命によって断頭台へ送られた女性。
 12歳の頃ブルボン家のルイとの婚姻話が持ち上がり、フランス語やグランスの歴史・文化の講義、ダンスにハープにピアノ、歌のレッスンやフランスの礼儀作法を学ばされ、才能を発揮。華やかなことが好きで特に仮面舞踏会を好んだ。のちにオペラ座で愛人となるスウェーデンのアクセル・フォン・フェルゼンと出会う。浪費家でもあり、生活が困窮していた国民から「赤字王妃」と呼ばれた。
 ヴァレンヌ事件ののち、国内の革命が激化し続け、1792年に一家でタンプル塔に幽閉される。9月には王政が廃止され、翌年の8月にコンジェルジュリーの監獄に移された彼女は裁判を受け、10月に処刑された。

【武装中立】
1.自国を防衛する軍事力を持って中立の立場をとること。
2.武力を持って自国を守り、交戦国に圧力を加える目的の武装中立。
 中立は国際上、戦争の局外にある国の交戦国に対する地位。中立国は交戦に対して公平な立場を守り、戦争そのものから回避を義務付けられる。中立国と交戦国との間では一般的に平和関係が維持され、交通・通商は自由。

【自由主義】
 個人の自由を尊重し、これに対する国家の干渉を排除しようとする政治思想。(17〜18世紀)
 個人の思想・言論の自由、信教の自由を擁護するものであり、イギリス・フランス・アメリカにおける革命の原動力となった。

【三権分立】
 権力の氾濫を防ぎ、国民の政治的自由を保障するため、国家権力を立法、司法、行政の相互に独立する三機関委ねようとする原理。モンテスキューの主張。
 権力が一カ所に集中するのを防ごうという思想、あるいは制度で、権力分立ともいう。

【ナショナリズム】
 民族国家の統一・独立・発展を推し進めることを主張する思想または運動。政治的なナショナリズムは、19世紀西欧の国民国家の形成と共に大衆運動の中で生まれた。

【汎スカンジナビア主義】
 デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの北欧諸国が同一民族ノルド人としての連帯・統一を目指す思想運動。

【オンブズマン】
 スウェーデン語で「護民官」の意。1809年スウェーデンで設置された行政監視官。選出、任命は議会によって行われ、行政に関わる国民の苦情を受け、あるいは問題として取り上げ国の行政を市民の側から監視する。

【クリミア戦争】
 1853〜1856年に渡り、クリミア半島を戦場として、ロシアとイギリス、フランス、オスマン・トルコ、サルデーニャの四ヵ国連合との間に起きた戦争。ロシアの南下政策に伴う東方問題の一局面をなす。
 オーストリア、プロイセンの調停で結ばれたパリ講和条約により、モルドバ、ワラキア、セルビアの自治権確立、トルコの独立と領土の保全、ドナウ川航行の自由化、黒海の中立化が定められた。

歴史用語ばっかになっちゃった。取り敢えず今日はここまでー。おやすみ。

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