仲直り

「長官のばーか!!」
「あなたのなまえの方がバカだ、バァァァカッ!!」

大好きな彼女、あなたのなまえと喧嘩した。俺の方が歳上なのに、大人気ない。
ドスドスと長官室を出て行くあなたのなまえの後ろ姿を黙って見送った。


あなたのなまえが出て行ってからもうすぐで一時間。たったの一時間でもうあなたのなまえが恋しくなる俺に笑いが出る。

仕方無い、ここは俺様が謝ってやろう。

そう決意してあなたのなまえの部屋に向かう。

「あなたのなまえ」

ドアの前で名前を呼ぶが返事が無い。ドアノブを回してみると鍵が掛かってないみたいで容易に開いた。

不用心だな…他の男が入ってきたらどうすんだよ。

部屋に入りあなたのなまえの姿を探す。寝室に行くと規則正しい寝息が聞こえた。

「何だ、寝てんのか」

近付くとあなたのなまえの頬には涙の跡があった。

泣いてた…?

そんなあなたのなまえが愛しくて隣に寝転がり抱き締める。

「ん…?」
「おはよう」
「長官?!」
「…さっきは悪かった」
「え、ううんっ…私の方こそごめんね」
「…あぁ、良いんだ」
「て言うか何でここに居るの?」
「あなたのなまえに会いたくなったからだ!…それより!お前、ちゃんと鍵かけとけよな!」
「はーい」

あなたのなまえが返事をした後、さらに強く抱き締めた。

「どうしたの、長官?」
「うるせぇ!暫くこのままで居させろ!長官命令だ!」
「はいはい」




仲直りっ










(長官、好きだよ)
(なっ!お前可愛すぎる…よし!このまま愛を深めようか!)
(…変態)



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