☆
住宅街、道の遠くからこちらに向かってやってくる影。
段々近づいてきて、ついに彼は目の前に。
親しみを込めて『兄ちゃん』と呼べばもうそんな歳じゃないと苦笑いする。
会って早速、ハグを求めて私は疲れた様子の巨大熊の胸にダイブした。
『んーー…』
でも本当に兄のような存在だ。
腕を回しても一周できない逞しい胸はタバコ臭くて、それでも彼の体臭はお気に入りで、一度顔を埋めたら外したくなくなる魔のクッション。
笑う声が籠って響くとポン、と頭の上に彼の手が置かれた。
『これ大好き』
「それはよかった」
『大好き、クリス』
「…いくつになってもお前は変わらんな」
きっと少しは照れてくれたであろう彼がもっと深く抱きしめてくれる。
『…眠くなってくる』
「それは俺のセリフだ。疲れた。早く横になりたい」
『……邪魔してごめんなさい』
「いいや、俺が引き留めてるんだ」
離れようとすると彼の顎が頭に乗っかってきた。時折ちくりと無精髭が刺さって、痛いようなくすぐったいような…。
「名前…」
呼吸が止まり、はっとするほどに、色っぽい囁き声。
『……なに?』
「……いや、なんでもない」
火照る体は彼に包まれて感じる熱は二倍、もしくはそれ以上、変に動揺している自分にさらに動揺して、どんどんどんどん熱くなる。
逃げ場のなくなった熱を解放するように、艶々の彼の唇が私の頭上に口付けてくれた。
====NONO====
初めて表れ、見せられた「兄」以外の一面。
からかわれたのはわかってる。それでも喧しい心臓が口から出たかと思った。
☆おしまい☆
てぃ「クリスさんの唇いつでもどこでもつやっつや」
み「油モンでもつけてんじゃない?からあげとか」
から発展した話です。みくろはバイオ知りませんがウェスカーさんとピアーズさんは私が吹き込んだので知ってます(笑)
6リスさんはもう毎回口ばっかり目が行ってしまいます。セクシー!!!!!!
裏設定。
クリスさんと名前様は会う頻度は滅多になくても昔からのお知り合い。
歳の差18くらいです。ちっさい頃から可愛がられておりまして、最早娘に近い感覚すらあります。
しかし今回のようにセクシーな攻撃もありと(*^^*)大人になったな、と裏ちょい意地悪クリスさん。
ジルさんがいらっしゃるとわかっていても、近頃はお口テラテラアラフォークリスさんに惹かれます。
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