LACK

体に纏わり付く黒いモノ達、思考を鈍らせる。
足元から背中へと這い上がり、首筋に絡みつく触手はゆっくりと首を締め付けていく。

醜く侵され染まって逝った。
何から逃げているのか判らないのに、逃げたくて逃げたくて堪らない。
掴まらない様に気配を感じながら足早に、振り返れば捉えられそうで。

確信なのか、
はたまた、

気のせいだと。
気のせいなのだと。

逃げる振り。
掴まってなどいない振り。


『盲目的』




気付いたのなら、お終い。


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