螺子れ

青い空しか見ていなかった
自分が進んでいるのか
止まっているのか
退いているのか
わからないように

前を見たくなかった
周りを見たくなかった
振り返りたくもなかった
横を通り過ぎ進む人の
背中ばかり眺めていた

膝を抱えて
泣いていられた子供には
もう戻れない

動き出さなければ
始まらないのに

足は止まる


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