液晶風景

其れだけで良かったんだ。
一番見慣れた景色を携帯の待ち受けにして、世界を手に入れた気になっていた。

神仏だって見下せそうだよ。
こうじゃなきゃ死んで終う。

まるで自分は唯一無二の存在だとでも思い込まなきゃやってらんない。
心がひしゃげて仕舞いそうさ。


そうして僕は皮下へ沈む銀の刃に犯されて、猶も嗤う烏滸がましさに失笑。


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